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 ワイン消費者は、こんなところでつまずいている


日本のワイン消費というのは、過去20年のスパンで見ても、劇的に増加しているということはないのですが、それでも徐々にではありますが増えています。これはワイン界にとって非常に重要なことです。特にワイン消費者の数を増やすということは、日本のワインマーケットにとって最重要項目です。

ところでワインという飲み物はなかなかハードルが高く、飲んでみたいけれども積極的には行きづらいという人たちがものすごくたくさんいる、というのは事実だと思います。しかしそれを押して、ワインを手に取ってくださる方々には感謝しなければなりませんし、そうした方々を大事にしていくことが極めて重要だと思います。

そんな昨今ですが、見ておりましてワインを楽しく飲もうという皆さんが、実はワインを飲むうえでいろいろ問題を抱えている、ということがずいぶんあるように思います。そのつまずきというのは、ワイン業界におられる皆さんや、日頃ワインをよくお飲みになる愛好家の皆さんからすると、まさか、と思われることかもしれません。

いくつか挙げてみたいと思います。

 (1) ワインの栓抜きがない
  ワインを買ったけれども、開ける段に栓抜きがないことに気が付いた、という深刻な事態です。たまたま買ったワインがスクリューキャップだったときは問題ありませんが、コルクだったときには大問題です。それが何か大切な場面だったときには、目も当てられません。

そこで何とか手立てはないものかと検索して、『ワインオープナー(栓抜き)を使わないでワインを開ける7つの方法』(文末リンク)というようなサイトに行きつくことになるかもしれませんが、悲劇的であることには変わりありません。

何が問題かと言いますと、彼らがワインを買う時に、ワインの栓抜きがワイン売り場にないということなのです。

 (2) ワインの栓をうまく開けられない・失敗する
  ワインの栓を開けるというのは、ワインを飲むうえでの大きなハードルです。ワインの栓抜きと言えばT字型の栓抜きか、さもなければソムリエナイフということになります。しかし両方とも構造は同じで、栓の中心にまっすぐにねじ入れなければならず、非常に難易度の高い栓抜きと言えます。

斜めに入って抜けなくなった、途中でちぎれた、コルクがぼろぼろになった、仕方がないから押し込んだ、手を痛めた、などなど多くの人に経験があるのではないでしょうか。

更に私を悩ませるのは、キャップシールを切るという作業です。これは私はコルクを抜く以上に苦手です。

ワイン消費者がワインの栓抜きを求めようとすると、たいていは『ソムリエナイフ』が出てきます。しかしこれは冒頭申しましたように、最も使い勝手が悪い栓抜きのひとつかもしれず、ましてやそのソムリエナイフに内蔵されている、例の小さなナイフでキャップシールを切り取るなどという芸当は、神業的です。

更なる試練は、スパークリングワインの開栓です。これをやらなければならない羽目に陥った時は、時限爆弾を抱えた気分になります。特に女性には最難関と言えるでしょう。

ワインというのは、こうした難関をくぐり抜けないと、その中身の魅惑の液体にありつけないのか。そのハードルを下げて、もっと気軽にワインを飲んでもらう工夫は、マーケットでされているのか。日本の一般的な消費者の多くは、日常的にワインに親しんでいるわけではありませんから、ワインの販売はこんなところから始めたらどうかと思います。

(参考)
『ワインオープナー(ワインの栓抜き)の重要性』(文末リンク)

 (3) ワイングラスがない
  これは前2項ほど深刻な話ではありませんが、しかし理にかなったワイングラスでワインを飲むと、同じワインでも風味や味わいが良くなる、ということを知らせて差し上げることは、消費者にとっては朗報です。

ワイングラスと言えば、前項のソムリエナイフ同様、リーデルのグラスなどという高級グラスが出てきますが、一脚何千円もするワイングラスの話をすれば、多くの人はたじろいでしまいます。

毎日のようにワインを楽しんでおられる方でも、意外にワインを飲むグラスには無頓着で、ありあわせのグラスやコップで飲んでいる方も多いようです。

もちろんワインをどんな器で飲もうととやかく言うことはありません。ですが、グラスを変えると同じワインがよりおいしく飲めるということを実体験できると、なるほどそうかと思ってもらえるのではないかと思います。

(参考)
『ワイングラスの重要性』(文末リンク)

ワイン消費者にとって不幸だと思うのは、栓抜きにしろワイングラスにしろ、スーパーマーケットやワインショップにそうしたワイン周辺グッズがあまりおいてないため、買えない・そういう良いものがあることがわからない、というケースが多いということです。

売り場にワインはたくさん並んでいるのに、そのワインをおいしく楽しく飲むための道具類がない。そうしたものを、すでに取り揃えてお持ちの方にはたいして関心の向かない話です。しかし、これからワインを楽しんでいこうとする人たちが、そのハードルを越えられずにワインを積極的に飲めない環境があるとすれば、大きなビジネスチャンスを逃していることになります。

ワイン売り場に『失敗しない、楽に開けられる栓抜き』や『1秒で切れるキャップシールカッター』『手ごろな価格の適したワイングラス』などが置いてあったとするとどうでしょう。また更に、その使い方や有用性を教えてもらえたりすれば、なお良いに違いありません。

 (4) 飲み残したワインはどうする
  これも多くの方が抱える問題です。飲み残したボトルの口をサランラップと輪ゴムで止めている方も多いと思います。いったい飲み残したワインをどういうふうにして保存するのが良いのか。冷蔵庫に入れたほうがいいのか、入れない方がいいのか。赤ワインと白ワインでは保存に違いがあるのか、ないのか。

こうした疑問を売り場で消費者が聞けて、なるほどという答えを得られれば、消費者はとても安心することでしょう。またそれを言ってくれた人や売り場に、大きな信頼感を持つことでしょう。

(参考)
『飲み残したワインの保存法―どんな方法が有効か 【第1回】』(文末リンク)
『飲み残したワインの保存法―どんな方法が有効か 【第2回】』(文末リンク)

 (5) ワインはどれぐらいの期間で消費すべき?(開栓前・開栓後)
  ほかのどの食品にも賞味期限とか消費期限が書いてあるけど、ワインには何も書いてない。製造年月日も書いてない。そもそもワインって腐るの?長く置いておいたワインは飲んでも大丈夫?特に一度開栓したワインは、いつごろまでに消費するのがいいの?とても気になります。



よく考えてみますと、ここに挙げた5つの消費者の抱える問題点は、ワインを飲む前とワインを飲んだ後のことです。ワインの中身に関することではありません。ワインの中身そのものももちろん重要なのですが、多くの消費者は、実はワインを飲むその前と後にも解決したい問題を抱えているのです。

こうしたことは、アペラシオンがどうだとか土壌がどうだとかという、ワインの難しい講釈よりも、恐らくは大多数のワインファンには実践的で役に立つうれしい情報なのではないかと思います。

消費者のワインに関するちょっとした疑問は他にいくらもあります。もしかすると日本のワインマーケットは、マーケット参加者がこぞってワインを難しい方向に誘導してしまって、一般の潜在的な優良ワイン消費者が置いてきぼりになっているのかもしれません。

ワインに関心を持って、楽しく飲んでいこうとする新しい消費者層は、日本のワイン界にとってとても大切な宝です。ひとたびワインの魅力の世界に入れば、ワインは消費者にとっても人生を豊かにする生涯の宝となりえます。

私には、そうした人たちを丁寧にフォローすることは極めて重要なことに思えます。

WORLD FINE WINESでは、ワイン業界の皆様への様々なサポートを行っています。WORLD FINE WINESについてはこちらをごらんください。

(参考)
『専門用語を使わないでワインを売ってみる』(文末リンク)

(伊藤嘉浩 2017年9月)


 ※
本稿は、2016年4月に発行した『WORLD FINE WINES ニュースレター』に補筆したものです。

『ニュースレター』のお申し込みは、こちらからどうぞ。バックナンバーはいくつでもお送りします。どうぞお申し付けください。(過去のニュースレター一覧をご覧いただけます。)



【文末リンク】

ワインオープナー(栓抜き)を使わないでワインを開ける7つの方法
ワインオープナー(ワインの栓抜き)の重要性
ワイングラスの重要性
飲み残したワインの保存法―どんな方法が有効か 【第1回】
飲み残したワインの保存法―どんな方法が有効か 【第2回】
専門用語を使わないでワインを売ってみる



【関連ページ】

ワインの購入で消費者が抱える大きな不満
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消費者からのワインに関する20の質問―ワインのプロが向き合うべき重要事項
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レストラン・バーのワイン戦略

ワイン業界で使われる用語の問題
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