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Home > コルク栓のワインは横にして保存しないほうが良いー研究者 【ポルトガル】 2018年6月15日 世界最大のコルク栓製造会社Amorim(アモリム)の研究開発部門の責任者・Miguel Cabral博士は、未開封のコルク栓をしたワインを横に寝かせて保存しても、コルクの乾燥を防ぐ効果はなく、ワインの状態を悪化させる可能性すらあると指摘した。 ワインの液面とコルクの間の空間(ヘッドスペース)の湿度は100パーセントで、ワインを立てておいたからといってコルクが乾燥することはない。ワインは横にして保存するのが良いというのは、長年信じられてきた俗説に過ぎないと指摘している。 更に博士は、ワインが置かれた外気の湿度の乾燥程度が、ボトルの中のワインの状態に影響を与えることはない。なぜならワインはボトルの中の湿度によって影響を受けるからだと指摘し、ワインはやや湿気を保った外気環境で保存するのが良いというのも根拠の乏しい俗説だと指摘した。 また、古いワインで濡れたコルク栓が時々縮んでいるのはなぜかとの問いに対しては、恒久的に浸かった状態のコルクは、コルクの細胞構造の弱体化を加速させると答えている。これは言い換えれば、コルクをワインと接触した状態にしておくのは、コルク栓にとってさらに良くない結果をもたらす可能性があるということだと指摘する。 博士は、2005年にオーストラリアのAWRI(Australian Wine Research Institute)が検証論文を発表している(The impact of closure type and storage conditions on the composition, colour and flavour properties of a Riesling and a wooded Chardonnay wine during five years’ storage)が、この研究論文は多くの人に読まれることがなかったと指摘している。 結論として博士は、ワインを横にして保存すると、コルク栓の乾燥を防いでワインの保存に良いというのはナンセンスだと言い切っている。 ボトルの中のワインが時間の経過とともに変化する最も大きな要因は、ワインの栓のタイプによる違いを別とすれば温度変化で、温度が高くなればなるほどワインの中の化学変化は大きくなる。 ワインが空気(酸素)との大きな接触を受けなかったとしても、ワインの温度の上昇は、ワインの色調を変化させ、ワインの化学変化を加速させると指摘する。 最新の研究では、コルクが持つフェノール類とワインが反応して、Corklinsと呼ばれる物質群が生成され、それがワインの色調や苦味感覚に影響を与えているという指摘もされている。 近年では、使うコルク栓によってワインの個性が異なるというので、その違いを研究して、使うコルク栓を採用しているワイナリーもある。
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