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プロセッコのエリアで3種類の農薬使用禁止を推進―EUの使用許可に反し 【イタリア・EU】 2017年3月18日


イタリアのスパークリングワイン・Prosecco(プロセッコ)の産出エリアで、EUから安全宣言が出された直後に、その農薬を含む3種の農薬の使用を禁止しようとする意志が示された。

表明したのはProsecco DOC 委員会の会長・Stefano Zanette氏。同氏は、たとえ法律では使用が許可されていても、Prosecco DOCのエリア内では強制力を持った形でその使用をやめさせたいと語っている。

その理由として同氏は、それらの農薬散布は生産者を含んだ地域住民とワイン消費者の関心ごとで、散布禁止はプロセッコのサステイナビリティを担保することにも貢献すると語る。このことは、Prosecco DOC 委員会の戦略のひとつだとも語っている。

委員会によって示されたのは、Glyphosateと呼ばれる除草剤と、Folpet とMancozebと呼ばれるふたつの防カビ剤。この農薬はどれもEUの規制では使用許可となっている。

GlyphosateはMonsanto社が製造する世界中で広く使用されている除草剤だが、同時にその安全性を巡り大きな議論となってもいる。2016年現在、EU加盟国内ではその安全性に関しての同意は得られず、その後3年間の更なる検証が求められた。

2017年3月、European Chemical Agencyは、Glyphosateは安全だとする表明を出したが、EUにおける最終決定は2017年末に持ち越されている。今回のプロセッコ委員会の表明は、このEuropean Chemical Agencyの表明の直後に出された。

世界保健機構(World Health Organisation:WHO)は2016年5月、Glyphosateに発がんを促す明らかなリスクは認められないとしながら、WHOによる別の研究ではその可能性を指摘している。

Prosecco DOC 委員会のZanette会長は、委員会はまずは早急にそれらの農薬を使わないワイン生産者に、サステイナビリティを保証する証明書を発行することから始め、最終的にはProsecco DOC全体をそれが保証されるワイン生産地域にさせる計画だと語っている。


GlyphosateはMonsanto社が製造する除草剤の主要成分で、ラウンドアップ(Roundup)の商標で知られる。


 『WORLD FINE WINES ニュースレター』2017年3月号では、『世界で広がるぶどうの病気―ワイン生産者の憂鬱』と題して、ぶどうの病気と薬剤散布について言及しています。

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