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Home > ファンリーフウイルスに耐性のあるぶどうの開発 【ドイツ】 2009年7月10日 ぶどう栽培にとって、最も頭を痛める問題のひとつは、病害虫の発生である。ぶどうが病害虫におかされると、ぶどうが弱り、実が熟さなかったり、収量が大幅に減少したり、最悪の場合収穫が出来ないほどの甚大な被害をもたらすことにもなる。 病害虫のせいで熟度が劣った不健全なぶどうからは、良質なワインは生まれない。 ぶどうにはさまざまな病害虫が取りつくが、世界的にその被害が広がっている病気の一つにファンリーフウイルス(Grapevine fanleaf virus:GFLV)がある。ぶどうがファンリーフウイルスに感染すると、樹勢が弱り、葉は黄色に変色し、結実不良を起こし、収穫は大きなダメージを受ける。 このファンリーフウイルスの感染からぶどうを守る研究が、ドイツのFraunhofer Institute for Molecular Biology and Applied Ecology IMEで行われている。 研究者らは、遺伝子操作技術を使って、ファンリーフウイルスに耐性のあるぶどうの開発を進めている。 研究チームを率いるDr. Stefan Schillbergによると、そのメカニズムは、遺伝子操作されたぶどうは抗体を作り出し、その抗体がウイルスを検知して、ウイルスの感染からぶどうを守るという。 この耐性のあるぶどう木は、agrobacteriaと呼ばれるバクテリアによって作り出されるが、このバクテリアは遺伝子操作では20年以上にわたって使われてきたもので、土壌に生息する微生物で、ぶどう木に自然的に土壌から入り込むものであるという。 研究者らは、このバクテリアにウイルスに耐性のある抗体を入れ、ぶどう木に運ばせることによって、ぶどうをウイルスの感染から守ろうとしている。 現在は試験段階で、初期段階の結果としてはほぼ100パーセントウイルスに耐性があるという結果を得ている。次の段階として、実際にフィールドテストを行って、結果を確かめることだとしている。 これまではファンリーフウイルス対策には、化学薬品が散布されていたが、環境負荷が大きく、効果もさほど上がっていない。遺伝子操作技術によるウイルス耐性のぶどう木の開発は、経済的にも環境保全の上でも大きな効果をもたらすとしている。
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