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プロセッコ、3000ヘクタールの生産地域拡大を決定 【イタリア】 2016年5月6日


イタリアのスパークリングワイン・Prosecco DOC(プロセッコ)の生産者組合Consorzio di Tutela Prosecco DOCは、2016年から向こう3年にわたって、その栽培エリアを現在の20,000ヘクタールから3,000ヘクタール増やし、23,000ヘクタールにまで広げることを了承した。

ここ数年のプロセッコは、特にイギリス・アメリカでの爆発的な売り上げ増で、供給がタイトになっている。2015年にはイギリスでは、売るものがないという事態も出現していた。これは2014年ヴィンテージのプロセッコの収量減と需要の急増が重なったためだ。

こうした近年のプロセッコの世界需要に対応すべく、生産者組合は3,000ヘクタールに及ぶ広大なぶどう栽培面積の増加を認めることによって、その需要増に対応する。この面積は現状のプロセッコの栽培面積の15パーセントに当たる。

2015年ヴィンテージのプロセッコの収穫量は、前年の2014年に比べて50パーセント以上の豊作となって、今年2016年は前年より1億4400万本供給が増え、世界市場でプロセッコの供給が不足することはないと見積もっている。

生産者側は今後のプロセッコの需要増加に応えるために、栽培面積を増やして供給を増やすことは必要な措置だとしている。

プロセッコ(Prosecco DOC)の最大の市場はイギリスで、2015年には前年比48パーセントの伸びを示している。続いてアメリカとドイツ市場が大きく、この3か国で輸出の4分の3を占める。なおプロセッコの生産量の70パーセントは輸出で、国内消費は30パーセント。

Proseccoは、最近までぶどうの名前と生産地の名前の両方で使われていた。しかし2009年ProseccoにDOCGが導入されたのに伴い、ぶどうの名前と生産地の名前の混乱を避けるために、ぶどう品種は公式にGlera(グレラ)と呼ばれることとなった。

本記事の3,000ヘクタールの栽培面積の増加はProsecco DOCのエリアであり、DOCGエリアではない。プロセッコにはProsecco Superiore DOCGに分類されるふたつのDOCGカテゴリーのワインがある。それらはProsecco Conegliano Valdobbiadene Superiore DOCGと、より小さなAsolo Prosecco Superiore DOCGで、それぞれのエリアの町の名を冠している。前者の栽培面積は6,586ヘクタールとなっている。



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