2015年のフランチャコルタの出荷は好調―輸出先トップは引き続き日本

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2015年のフランチャコルタの出荷は好調―輸出先トップは引き続き日本　【イタリア】　2016年2月12日

2015年のFranciacorta（フランチャコルタ）の売り上げは、イタリア国内で7.1パーセント、輸出市場では7.5パーセントの伸びとなった。全体の出荷本数は1650万本となり、そのうち150万本が海外に輸出された。数字はフランチャコルタの生産者団体consorzio Franciacortaによって示された。

フランチャコルタは北イタリア・ロンバルディア州東部で造られる、シャンパン方式のスパークリングワイン。イタリアのスパークリングワインの中で最上位のワインと目されている。

フランチャコルタのタイプの中で伸びが著しいのがSatènと呼ばれるいわゆるblanc de blancs（使用品種はほとんどシャルドネ、ピノビアンコも）とDosaggio Zero（いわゆるドサージュゼロ）で、それぞれ17.5パーセントと28.8パーセントという高い伸びとなっている。

フランチャコルタの輸出先は日本が全体の22パーセントを占めトップ。続いてスイスとアメリカで全体の14パーセントとなっている。日本は前年比19パーセント増と更に拡大している。これは明らかに日本のインポーターをはじめとしたワイン業界の努力のたまものといえよう。

近年世界のワインマーケットでは、イタリアのスパークリングワインと言えば、圧倒的にProsecco（プロセッコ）に知名度があり、爆発的な伸びを示している。フランチャコルタは知名度が世界市場でも低く、イタリア国内でもほとんど北部地域で消費されるにとどまっているとされるが、品質が良くこれからが期待されるスパークリングワインだ。

世界市場（特にイギリスとアメリカ）で圧倒的に売れているプロセッコも、日本ではそれほどの盛り上がりは今のところない。しかし多少値段は高いが、より高い品質を持ったフランチャコルタを日本の消費者は支持している点は非常に興味深い。

フランチャコルタは、価格的にプロセッコやスペインのカヴァとシャンパーニュの間にあり、品質はシャンパーニュと比肩しうるというところでお値打ち感が高い。ほかのスパークリングワイン同様、フランチャコルタも1本1本個性が違うので、いろいろ試してみると良いだろう。

【関連ページ】

『フランチャコルタの輸出は日本が世界でトップ　【イタリア】　2014年8月13日』

『2015年のシャンパーニュの売り上げは過去最高　【フランス】　2016年1月18日』
『2013年のプロセッコの販売量、シャンパーニュを上回る　【イタリア】　2014年3月12日』
『2012年のCava（カヴァ）の輸出が史上最高を記録　【スペイン】　2013年3月23日』

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