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試してみたいぶどう品種のワイン、あれこれ 【その2】


試してみたいぶどう品種のワイン、あれこれ 【その1】 赤ワイン編はこちらへどうぞ。

白ワイン編

 世界のワイン消費で、白ワインでは現在では圧倒的にChardonnay(シャルドネ)が飲まれています。これは日本でも同様です。もちろん他の白のぶどう品種のワインも飲まれていますが、その割合はシャルドネには及びません。

 しかし最近では、たとえばアメリカなどではワインを選ぶときにABCということばが使われるようになっています。ABCとはAnything But Chardonnayの略で、つまりシャルドネ以外の何かがほしいという消費者の要望を言っています。あまりにもシャルドネ一辺倒なので、何かほかにもおいしいワインがあるのではないか、という声なのでしょう。

 今回は、シャルドネ以外の試してみたいぶどう品種の白ワインをいくつか取り上げてみたいと思います。


Riesling(リースリング)

 リースリングといえばまず頭に浮かぶのはドイツワインでしょう。それからアルザスのワインでしょうか。しかしリースリングが頻繁に飲まれているかというとなかなかそうは言い切れないようです。

 リースリングは日本でも1980年代から1990年の初頭あたりまでは、ドイツワインブームに乗ってよく飲まれたワインでした。しかしそれ以降は急速に消費が減っていきました。

 その理由は、ひとつには当時のドイツワインは、リープフラウミルヒ(Liebfraumilch)に代表されるようにほとんどすべて甘口でしたが、時の経過とともに飲み口が辛口に移行したことが挙げられます。さらにそれに替わってフランスワインが広く導入され始め、Chablis(シャブリ)に代表されるようなドライな白ワインが優位に立つようになっていきました。

 一世を風靡したリープフラウミルヒは、実はあまりリースリング種は使っていなかったのですが、リープフラウミルヒの衰退とともに高貴種であるリースリングも減っていってしまったのです。

 ドイツワインの価値基準では、甘ければ甘いほど価値が高いということになっていますから、勢い造られるリースリングのワインもドライなものは非常に少なかったのです。大量に飲まれたリープフラウミルヒなどは、ジェネリックな普及型ワインで、それらがドイツワインのイメージを形成してしまったことなどからも、ドイツワイン全体から消費者の嗜好が離れていったのはやむをえないことだったかもしれません。

  しかし最近では、ドライなリースリングが増え、再び人気が集まってきています。近年ではClare Valley(クレアバレー)などオーストラリアの一部地域やアメリカ・ワシントン州など、良質なリースリングを産出する地域も現われ、選択の巾が広がっています。

 リースリングは、きりっとした引き締まった酸と独特の芳香が身上です。日本人にはよく合うワインではないかと思います。ただ、リースリングはドライなタイプから甘口まで飲み口が混在しますから、甘さの程度をよく吟味してお買い求め(あるいは品揃え)されると良いでしょう。

 また、是非お試しいただくと良いと思うのがRiesling Zekt(リースリングゼクト:スパークリングワイン)です。スパークリングワインとして非常に優秀で、リースリングの持ち味をよく発揮していると思います。


Sauvignon Blanc(ソーヴィニオンブラン)

 かつてはソーヴィニオンブランといえば、フランスのロワール川流域のSancerre(サンセール)やPouilly Fume(プイィ フュメ)などを一番に思い起こしましたが、今では世界中で良質なソーヴィニオンブランが造られるようになりました。

収穫されたソーヴィニオンブラン
(西オーストラリア Mountford Winery)



 ソーヴィニオンブランは、元来はやや冷涼な気候帯を好む品種だとされていますが、最近では多少温暖な気候帯でも栽培地域が広がり、従来のワインとは異なったタイプのソーヴィニオンブランが楽しめます。

 ソーヴィニオンブランは、つくられる場所の環境でかなり性格が変わります。冷涼な産地から生まれるソーヴィニオンブランは、青草のような特有の香りとフレッシュ感が楽しめ、やや温暖な産地のソーヴィニオンブランでは、もう少しトロピカルな香りをあわせ持ち、飲み口もやや穏やかになってきます。

 現在ではカリフォルニア、チリ、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカなど、それぞれの地域で、その土地の持つ環境からロワールのソーヴィニオンブランのタイプとは趣が異なったワインが生まれています。

 いろいろな産地のソーヴィニオンブランを比べてみるというのも大きな楽しみの一つとなるでしょう。


Viognier(ヴィオニエ)

 ヴィオニエは、古くローマ時代からあったといわれるぶどう品種ですが、1960年代頃には、世界で北部Cote du Rhone(コート・デュ・ローヌ)にわずか3ヘクタールほど存在するだけの、ほとんど絶滅種でした。

 Condrieu(コンドリュー)がその場所で、とりわけChâteau Grillet(シャトーグリエ)は当時幻のワインと言われました。1980年代前半ごろは、まだそんな状況だったと記憶します。

 しかし1990年代に入ると世界のワイン醸造家たちがヴィオニエに注目し、栽培エリアは世界的に広まっていきました。今ではカリフォルニアやオーストラリアは、世界的なヴィオニエの産地として知られています。またフランスでも、Languedoc(ラングドック)地域に広く栽培されるようになり、ヴィオニエは今では世界を代表するぶどう品種のひとつとなりました。

 ヴィオニエのワインは一般に花のようなフローラルな香りを持ち、フルーツの華やかな香りを持つこともしばしばあります。酸は比較的穏やかで、やや高いアルコール度数を持ちます。しかしそれらの特徴は、すべてのヴィオニエが共通して持つわけではなく、そのヴィオニエが育った環境によって変わり得ます。

 ヴィオニエは栽培が難しい品種と言われ、病気にかかりやすいぶどうでもあります。特に収穫時期が重要で、収穫が早すぎても遅すぎても上質なワインとはならず、完熟した状態の良質なぶどうを収穫しないと上質なヴィオニエの持つ独特のアロマが得られないと言われます。

 ヴィオニエはほとんど絶滅種でありましたから、いわば新しく市場に登場したワインと言うこともできます。何を持って標準的なヴィオニエとするかということは難しいのかもしれませんが、ワインの品質として優良なものが多いことは事実です。

 最近では、オーストラリア、カリフォルニアなどで赤ワインであるShiraz/ Syrah(シラーズ/シラー)に少量のヴィオニエを加えることにより、シラーのワインにふくらみやまろやかさを出そうという試みも行われています。


Gewurztraminer(ゲヴュルツトラミナー)

 ゲヴュルツトラミナーは非常に発音しにくいぶどうです。日本ではよくゲベルツなどと言われます。

 ゲヴュルツトラミナーは何といってもその独特な華やかな芳香が身上です。よくライチの香りといわれます。実際ゲヴュルツトラミナーに含まれる香り成分とライチの香り成分は同一のものだと認められています。

 ゲヴュルツトラミナーの誕生には諸説あるようですが、古代のイタリア北部のTraminer(トラミナー種)に起源をさかのぼるようです。フランス・ジュラ地方でvin jaune(ヴァンジョーヌ)をつくるSavagnin Blanc(サヴァニャンブラン)は、実はトラミナーと同一のぶどうのようで、このぶどうが突然変異を起こして現在の赤っぽい色調のゲヴュルツトラミナーが誕生したようです。

 ゲヴュルツトラミナーは、ドライタイプのワインであってもほのかに甘みが残るワインが多く、ごく甘口まで甘さにバラエティがあります。前述のヴィオニエ同様、完熟状態で収穫されたぶどうからは、あの特有の芳香が放たれるということになります。

 欧米では、アジアの料理とどんなワインを合わせるかというときに、引き合いに出されることが多いのがゲヴュルツトラミナーです。カレーにはゲヴュルツトラミナーと半ば定番のように言われますが、この組み合わせは実のところなかなか難しいのではないでしょうか。

 いつもということではなくても、たまにはゲヴュルツトラミナーのようなワインを楽しむというのも良いのではないでしょうか。香りの性質はかなり違いますが、ゲヴュルツトラミナーと同じように華やかな芳香をもつワインとしてMuscat(ミュスカ)があります。ミュスカなども一度試してみると良いでしょう。


 白ワイン用のぶどう品種も赤ワイン同様非常に多くの種類があり、それぞれがその個性をワインに与えています。近年は、世界中にワイン産地が広がり、従来のヨーロッパでつくられていたぶどう作りとは異なった環境でぶどうが作られワインが造られるようになりました。

 それゆえ同じぶどう品種からつくられたワインであっても、異なったタイプのワインがたくさんでてきています。ワインの好みは十人十色です。いろいろ飲み比べをされると良いと思います。また販売者サイドは、そうしたワインを積極的に消費者の皆様に提案されると良いでしょう。思わぬ発見があるかもしれません。

(伊藤嘉浩 写真とも 2009年2月)


■ 試してみたいぶどう品種のワイン、あれこれ 【その1】 赤ワイン編はこちらへどうぞ。



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試してみたいぶどう品種のワイン、あれこれ 【その1】 赤ワイン編

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