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| Home > オーストラリアワイン、アジア向け輸出に力強さ 【オーストラリア】 2015年7月22日 2015年6月までの1年間のオーストラリアワインの輸出は、その前年同期と比べて金額・量とも5パーセントの伸びとなった。金額においては、2006−2007年以来初めての前年対比で増加となった。 概要は、Wine Australia発行のWine Export Approval Report June 2015で示された。 内訳をみると、アジア地域への輸出額は26パーセント増加して6億ドル（オーストラリアドル）に達した半面、イギリス・アメリカ・カナダというオーストラリアワインの最大の輸出先では8パーセント減少している。 特に中国（32％）・香港（28％）の伸びは力強く、北東アジアで29パーセント、東南アジア地域では18パーセントの伸びを見せている。日本を含め、マレーシア・タイ・韓国・フィリピンなども上昇していて、アジア地域はオーストラリアワインの期待の星だ。 また、アジア地域へは北米・ヨーロッパ市場向けより単価の高いワインが輸出されており、全輸出ワインのうち、1リットル当たり7.5ドル以上のワインの半数以上はアジアに輸出されている。 オーストラリアワインはアジア市場での大きな伸びを見せている半面、最大の輸出先であるアメリカでの減少は頭の痛いところだ。アメリカ市場は前年比で8パーセント減少し、4億1500万ドルの出荷となっている。 Impact Databankによると、オーストラリアワインのアメリカへの輸出は2014年は1800万ケースで、前年比9パーセント減だった。アメリカのワイン輸入量はイタリアがトップだが、2010年にはオーストラリアワインはイタリアワインと250万ケースの差だったのが、2014年には900万ケースに開いており、3位のチリワインとはわずか130万ケース差にまで縮まっている。 オーストラリアワインの輸出先2位であるイギリスは、多少減ってはいるが安定的で、最大市場アメリカへのテコ入れがオーストラリアワインにとって大きな眼目となっている。 最近のオーストラリアドルとアメリカドルの為替相場が、ようやくオーストラリアワインの輸出に有利な兆しが見えてきており、オーストラリアとしては期待がかかる。 オーストラリアワインの金額ベースの輸出先トップ5は以下の通り。 1. アメリカ 4億1500万ドル （△7.9％） 2. イギリス 3億6900万ドル （△1.5％） 3. 中国 2億8000万ドル （＋32.1％） 4. カナダ 1億8200万ドル （△0.7％） 5. 香港 1億1200万ドル （＋28.4％） 尚オーストラリア政府は2014年12月、Australian Grape and Wine Authorityのもと、2015年から2020年のStrategic Planを発表している。
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