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グルジアの伝統的なワイン造りの手法、ユネスコの世界遺産に登録 【グルジア】 2013年12月9日


旧来日本では英語表記Georgiaを、グルジアと表記・発音してきましたが、2015年4月14日、日本の法律で『ジョージア』と表記・発音することになりました。尚、現地では同国をSakartvelos(サカルトベロ/サカルトヴェロ)と言っています。


グルジア(Georgia)の古代から伝わる伝統的なワイン造りの手法が2013年12月、ユネスコ(UNESCO:United Nations educational, scientific and cultural organisation)の世界遺産に登録された。

この伝統的なワイン造りでは、ワインはQvevri(あるいはKvevri:クヴェヴリ)と呼ばれる卵型の粘土製の容器で発酵させる。Qvevriは、Maraniと呼ばれるセラーの床に埋められて、ワインが造られ貯蔵された。

グルジアではこのワイン造りの手法は現在も引き継がれ、この古代よりの伝統的な方法でワインが造られている。また近年では、スロベニアやイタリア、アルメニア、クロアチアなどで、クヴェヴリでワインを発酵させるワインメーカーも出てきている。

今回のユネスコの世界遺産の指定は人類の無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage of Humanity)の部門で登録された。


【コメント】

グルジアのワインといってもあまりピンと来ないかもしれません。しかし近年グルジアは、ワイン発祥の地として8000年のワインの歴史があるとアピールしています。

現代のグルジアワインのすべてが、古式にのっとって造られているわけではありませんが、これまで比較的多くグルジアのワインをテースティングさせていただきましたが、それらのワインは現代の先進的なワインスタイルとは趣を異にする、独特のワインが多いという印象です。

グルジアのワイン以外でも、クヴェヴリを使ってワインを発酵させているという生産者のワインは時々試飲する機会がありますが、私はグルジアのワインも含めて、単にクヴェヴリと呼ばれる粘土でできた大きなかめで発酵だけをおこなっているものと思っていましたが、グルジアではそれだけでなく、そもそもワインの醸造方法自体が現代のものとは違い、古くからの伝統的な方法が受け継がれているようです。

グルジアの伝統の、クヴェヴリ作りからワイン造りの非常に興味深いビデオと画像が下記のユネスコのサイトでご覧になれます。

Ancient Georgian traditional Qvevri wine-making method

(伊藤嘉浩)




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