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ワインがフランスで造られ始めたのは紀元前5世紀ごろかー研究で　【フランス】　2013年6月7日

最近の研究で、フランスにワイン造りが持ち込まれたのは紀元前5世紀ごろで、現在のイタリアのトスカーナ（Tuscany）やウンブリア（Umbria）あたりにいたエストカン（Etruscans）と呼ばれる人たち（この地域は現在もう少し広い地域としてエトルリア（Etruria）と呼ばれているようだ）によって、現在のフランスのモンペリエあたりにもたらされたと発表された。

発掘されたワインの醸造跡は、現在のところフランス最古のものと思われ、発掘された3つのアンフォラ（土製のワイン容器）の内側に残る残存物質の調査から、その壺が525-474 BCのものであるとされた。またアンフォラの形状から、研究者らはアンフォラが現在のイタリア中部で造られたとみている。

アンフォラの残存物からは、松やにやローズマリー、タイム、バジルなどのハーブが見つかり、研究者らはワインが薬として使われたのではないかと推測している。

また425 BCごろのものと思われる石灰岩製のプラットフォームでは酒石酸（Tartaric acid）が見つかり、ワインをプレスするのに使われたのではないかとしている。

研究を主導したペンシルベニア大学の分子生物学考古学者のPatrick McGovern教授は、8000－9000年ともいわれるワインの歴史の中で、ワインといえばフランスと言われる現代のワイン産地形成の過程で、イタリアの古代Etruscansがフランスへのワイン造りの伝搬に重要な役割を果たしたようだと推察している。

尚論文” Beginning of viniculture in France”は、Proceedings of the National Academy of Sciencesに掲載されている。

Beginning of viniculture in Franceのサポートインフォメーションはこちら。

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