3700年前の世界最古のワインセラー発掘

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3700年前の世界最古のワインセラー発掘　【イスラエル】　2013年11月24日

今からおよそ3700年前のものと思われるワイン貯蔵庫が発掘された。

発掘されたのは、現在のイスラエル北部の町Nahariya近郊にあるキブツ（Kibbutz）にある、Tel Kabriと呼ばれる考古学上重要な遺跡。発見したのはGeorge Washington Universityをはじめとする共同チーム。

Tel Kabri遺跡は、紀元前1700年ごろのものとされ、その古代都市は現在のイスラエル、レバノン、西部ヨルダン、シリアあたりに文化圏を持っていたCanaanitesと呼ばれる人たちによって築かれたとされる。

今回発掘されたワイン貯蔵庫は5メートル×8メートルほどの広さで、その中に40個のワインを入れた容器（jar）が発掘された。容器は壊れていて中にワインは存在していなかった。

40個の容器には合計2000リットルものワインが貯蔵されていたと思われ、これは現在のワインボトルで3000本程度の量となる。

なぜこの容器がワインの貯蔵容器であったとわかるのかについては、容器の中に酒石酸やシリング酸といったワイン特有の物質の痕跡があり、更にははちみつやミント、シナモンの皮、ジュニパーベリー、レーズンの痕跡も認められたことから、これらの容器はワインを入れた壺だと断定できると研究者は語っている。

ワインに上記のようなワイン以外のものを加えるということは、古代エジプトでは2000年にわたって行われており、それはワインの薬用効果の増強を期待して行われていたと言われている。またワインの歴史の中では、ワインの変質を防ぐために様々なものがワインに投入され、ワインの保存性を高める試みがかなり最近まで行われていた。

この発表は、アメリカ・ボルチモアのAmerican Schools of Oriental Researchの学会で発表された。

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