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アルコール常習・依存に遺伝子が関与  2011年4月11日


アルコール飲料を多量に飲む人とそうでない人の間には、遺伝子が関与しているとする最新の研究成果が発表された。

この研究は、多国籍の研究チームによって47,000人以上を調査して行われた。その結果、AUTS2と呼ばれる遺伝子のなかで、ある種のタイプを持つ人は、飲酒量が少ないことが示された。

AUTS2遺伝子は、autism susceptibility candidate 2という名で研究者の間で知られていて、これまでは自閉症(autism)や注意欠陥・多動性障害(attention deficit hyperactivity disorder)に関係する遺伝子ではないかとみられてきた。

研究者らは、人がどれくらいの量の酒を飲むのかということについては、さまざまな要素・環境がかかわっているのは明らかだとしながらも、今回の調査研究で、その要素として遺伝子が重要な役割を担っているということがわかったと述べている。

また、この遺伝子を構成するほんのわずかな配列の違いが、人の飲酒量に差をつけるという発見は、この領域の研究を大きく発展させる扉を開いたと語っている。

WHO(世界保健機構)によれば、アルコールの過度な摂取による死亡は世界で年間250万人に上る。アルコール依存・中毒やかんしゃくといったアルコールの過度の摂取から生じる精神神経疾患は、病気にかかる3番目に大きなリスクファクターだとされる。(1番目は心臓病、2番目は肝硬変と各種のガン)

研究者らは、遺伝子研究と人の行動研究を組み合わせて、なぜ人は酒を飲み、なぜ飲みすぎるのかという根源的な解明を進めることによって、アルコールによる暴力や中毒を予防する重要な一歩となることを期待している。

なおこの研究は、Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)に掲載された。

(参考)
Genome-wide association and genetic functional studies identify autism susceptibility candidate 2 gene (AUTS2) in the regulation of alcohol consumption, Proceedings of the National Academy of Sciences



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