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アルコールが最も害のあるドラッグ―英論文で発表 【イギリス】 2010年11月5日


アルコールがリストされた20のドラッグのうちで、最も害のある薬物であるという研究結果がイギリスで発表された。アルコールの害は、ヘロイン(2位)、クラックコカイン(3位)よりも上位であるとされた。(※クラックコカインは、非常に強烈で比較的安価なコカインの1種とされる)

この研究は、イギリスのIndependent Scientific Committee on Drugsの専門家パネルがまとめたもので、医学専門誌The Lancetに掲載された。

調査結果はそれぞれの薬物が持つ害を、摂取者本人とまわりの第3者が受ける害など、社会的なリスクも考慮した総合評価で出された。それによるとアルコールによる被害は100点満点中72点で、ヘロイン55点、クラックコカイン54点を上回った。ちなみにメタンフェタミン、コカイン、タバコがそれに続く。

論文では、摂取者本人に最も害のあるのはヘロイン、クラックコカイン、メタンフェタミンだとしながらも、本人以外の第3者に最も害を与えるのはアルコールとヘロイン、クラックコカインだとしている。

論文では、アルコール摂取を過激なまでにターゲットにするのは、公衆衛生上有効で必要であるとする諸説も考慮したとしている。

論文執筆者のひとりであるDavid Nutt教授は、イギリス政府の前の主任薬物アドバイザーだが、2009年にエクスタシーと呼ばれ広がっている薬物摂取の危険度は、乗馬の危険と同じくらいのものだと論文の中で発言し、物議をかもした。ちなみに今回の論文では、エクスタシーは9番目にランクされている。

Nutt教授はその後、薬物の危険性を軽んじたわけでは決してなく、リスクの比較をしたに過ぎなかったして、エクスタシーの使用によって命を落とした人の、後に残された関係者らに謝罪した。

日本では、アルコール摂取による健康被害や社会被害については、それほど大きくとりあげられていない印象があるが、実は表面化していないだけなのかもしれない。

欧米では、過度のアルコール摂取による健康被害や社会的被害は非常に大きい問題であり、社会コスト負担も大きく、絶えず議論される社会問題だ。

尚この研究は、ロンドンに本拠を置くCentre for Crime and Justiceの基金によって行われた。


Drug harms in the UK: a multicriteria decision analysis, The Lancet



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