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Home > ワインのラベルには何が表示されるべきかーラベル表示規制の動き 【アメリカ】 2011年1月29日 アルコール飲料のラベルへの表示規制の動きが、アメリカで検討されている。 アメリカでアルコール飲料のラベル表示を監督規制するTax and Trade Bureauは、ラベルにカロリーや炭水化物、単位容量当たりの純粋アルコール量などの表示の義務化を検討している。 この動きには、生産者の中でも推進派と不支持派があるようだ。推進派は、アメリカ合衆国で販売される食品・飲料で、その中身がどうなっているのかがわからないのはアルコール飲料だけで、消費者に何も知らせないのはまったくおかしなことだと主張している。 これに対し消極派であるWine Instituteは、それぞれのワインごと、ヴィンテージごとに規制項目の検査をしなければならず、その手間とコスト負担は相当なものとなるとして反対している。ワイン界は、強制ではなく自主的な表示にとどめるよう要望している。 ワインに関しては現在アメリカでは、アルコール度数が14パーセントを超えるワインには度数の運表示義務があるが、それ以下のアルコール度数のワインについては、度数の表示は義務化はされていないようだ。ただしほとんどのワインにはアルコール度数の表示はある。 またビールには、カロリーと炭水化物の表示義務があり、ハードリカーにはアルコール度数の表示義務がある。 今のところ当局が、検討中の表示の義務化を実施に移すかどうかは、各方面がいろいろな問題を抱えていることもあり、不確定だといわれているようだ。 ワインに関しては、上記のような栄養的な観点からの情報提供を求める声のほかに、ワインの醸造時に使われる物質の開示を求める声も多い。しかしこちらについては、ほとんどの生産者がそれらのラベル表示には消極的だ。 【Behind the Scene】 私見ですが、おそらくワイン生産者にとって、栄養分を表記するということは、手間ひまとコストがかかることを除けば、取り立てて大反対することもないのではないかと思います。 それよりむしろ、ワインの醸造時に使った物質を表示せよと言われるのには、かなり抵抗感があるように思います。ほとんどの場合、表に出してはまずいようなものは使っていないと思いますが、中にはワインの持つイメージと合わないような物質がないわけでもありません。 二酸化イオウは常に問題とされる物質です。二酸化イオウとワインとの関係は、ワインのプロフェショナルの方でもきちんとその功罪を理解している方は少ないと言えます。まして消費者の皆様には情報は届きません。 時々裏ラベルに、『魚から派生した物質の痕跡が認められる可能性があります』と書かれたワインがありますが、消費者からすれば、どうしてワインに魚が入っているのだということになるだろうと思います。 生産者は、消費者に偽りなく正確に情報提供しているわけですが、この一文がかえって消費者に不安を与えるということになるかもしれません。しかしなぜワインに魚の痕跡があるのかを説明するには、論文でも掲載しないといけません。 ワインのラベルに何を記載すべきか、情報開示が叫ばれるなか、いろいろ議論が起こるところです。 (伊藤嘉浩)
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