ブルゴーニュに新たにふたつのアペラシオンが誕生

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ブルゴーニュに新たにふたつのアペラシオンが誕生　【フランス】　2017年11月13日

フランスのアペラシオンを統制するINAO (Institut National des Appellations d’Origine)は、ブルゴーニュに新しくVézelay（ヴェズレイ）とBourgogne Côte d’Or（ブルゴーニュ・コートドール）というふたつのアペラシオン（AOC）を承認した。

このふたつのアペラシオンは、2017年6月にはすでに承認されていたようだが、11月に発行された公式のジャーナルで周知された。Vézelayはいわゆる村名AOCでBourgogne Côte d’Orは広域の包括的なAOCとなる。

Vézelayはブルゴーニュの最北に位置し、ヨンヌ県（Yonne）に属する。Dijon（ディジョン）の西、Auxerre（オーセール）の南に位置して、11世紀には宗教的に重要な土地で、ワイン産地として名声を得ていたという。

しかし1870年代から80年代にかけて、地域はフィロキセラによる壊滅的なダメージを受け、その後100年にわたってVézelayはワイン産地として注目されることはなく、ようやく1985年にジェネリックなブルゴーニュを名乗れるAOCの産地としてみなされるようになった。

1998年にVézelayのワインは、Bourgogne Vézelay Régionaleとラベル表記されることを許されるようになったが、今回もう一段階上位の村名を名乗るアペラシオンとして昇格した。

もうひとつの新しく承認されたアペラシオンBourgogne Côte d’Orは、Côte Chalonnaise, Passe-tout-grains, Tonnerre, Côteaux Bourguignons, Crémant de Bourgogneなどと同列の広域で包括的なアペラシオンとなる。

Côte d’Or（コートドール）にはすでにHautes Côtes de BeauneとHautes Côtes de Nuitsという地域アペラシオンがあるが、今回の新しいアペラシオンはコートドールの中心地域を含むアペラシオンとなり、これまで単にAOC Bourgogne BlancあるいはAOC Bourgogne Rougeと名乗っていたワインが、このあたらしいAOC の誕生で、多少プレステージ性をアピールできることになるかもしれない。

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