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Home > 酒を飲むとよく眠れる、は疑問ーなぜ? 【オーストラリア】 2015年2月15日 酒を飲むと良く寝られる、あるいは寝られないので酒を飲むという人は多い。これは洋の東西を問わないようだ。 酒を飲むと眠くなるというのは多くの人が実感しているが、寝る前の飲酒による睡眠導入が、睡眠全体の質を低下させるのではないかという研究が発表された。発表したのはオーストラリア・メルボルン大学の睡眠研究所(Sleep Research Laboratory)の研究グループ。 研究を主導したChristian Nicholas博士は、寝る前に酒を飲むと早く眠りにつけるように感じるかもしれないが、睡眠の質はかなり阻害されていると指摘している。 治験者男女それぞれ12人、合計24人に対してアルコール飲料とプラシーボの飲み物を与え、一晩中の脳波(electroencephalogram:EEG)を調べ研究したところ、上記の結論を得たという。 睡眠の領域は、現代の科学でもまだよく研究が進んでいない領域で、脳波の研究は更に新しい研究領域だと言われる。従来の研究では、アルコール摂取と睡眠の関係はよくわからないとされてきたが、ニコラス博士らの研究は、アルコール摂取によって異なる睡眠サイクルが現れたり、それによって脳の別の領域がどう関わるのかといった、脳の包括的な理解に貢献すると見られている。 酒を飲むと早く眠りにつけるという人は多い。はじめはよく眠っているが、しかし目覚めも早く、眠りの後半は覚醒していてよく眠れていない。この時に睡眠は阻害されていて、目覚めている時間が多くなる、と博士は指摘する。 研究によると、寝る前の飲酒による睡眠前期は“ゆっくりした睡眠波”が現れる。ゆっくりした睡眠波は、高いレベルのデルタ波と呼ばれる深い睡眠と関係する脳波だが、飲酒後の睡眠の後半になると、アルファ−デルタ睡眠の状態になるという。 アルファ波というのは、静かな覚醒と呼ばれる状態(瞑想時のような)に出る脳波だが、アルファ−デルタ睡眠の時には、そのふたつの脳波が同時に出現しているという。 深い眠りの時に出ているデルタ波は、NREM 睡眠(non-rapid eye-movement sleep:ノンレム睡眠)あるいは夢を見ない睡眠の状態をつくっているが、ここに突然アルファ波が出現して両波が混在することで睡眠が阻害されることになると博士は指摘する。 なぜアルコールが睡眠に影響を与えるかの理由については直接的には触れられていないが、ひとつの仮説として、GABAと呼ばれる神経伝達物質が関わっている可能性を博士は指摘する。 GABAは、抑制的に働く主要な神経伝達物質のひとつで、睡眠もコントロールしていると考えられている。飲酒によって摂取されたアルコールが、GABAの行うシステムをまねたり、GABAの伝達行動を刺激することで、GABAが行っている睡眠統制を邪魔しているのではないかと指摘する。 さてしかし現実問題、良質な睡眠を得るためにはどれくらいの酒量が適当か。 ニコラス博士は、世界の各機関が推奨するように、ワインなら男性で2杯、女性で1杯までの適度の飲酒なら、大幅な睡眠障害を招くことなく、適切な時間に良い睡眠を得ることが出来ると語っている。 なおこの研究は、Alcoholism: Clinical and Experimental Researchに発表された。
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