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Home > “二日酔い”に酒を控えさせる効果はないー研究で 【アメリカ】 2014年3月7日 このほどアメリカで、『二日酔い』がその後の飲酒を減らし、飲み過ぎから来る諸問題を減少させる効果があるのかどうかのリサーチが行われた。 研究で、二日酔いによるいやな経験がその後の飲酒量を減らしたり、飲酒回数を減らし、飲酒による問題を減少させる効果はないと研究者らは結論付けた。 この研究調査はミズーリ大学(University of Missouri)の研究チームにより、386人の若者(多くは学生)に対して、3週間にわたる飲酒の記録を調査した。参加者は毎朝、前日飲んだ酒で二日酔いになったかどうか記録し、期間の飲酒を記録した。これは、二日酔いの時に調査参加者が“迎え酒”をするのか、あるいは全く飲まないのかを知り、その後の飲酒傾向を見るためだった。 調査では、二日酔いになった人も、その日のうちに二日酔いにならなかった人と同じように結局酒を飲むということが判明し、研究チームは、なぜ二日酔いの後でも酒を飲むのかというのは、『二日酔いとアルコール中毒に関しての基本的な疑問のひとつ』と位置付けた。 研究チームのひとりで心理学教授のThomas Piaseckiは、二日酔いの経験で酒を飲むのを控えようとする効果がなかったり、二日酔いが酒を飲むことに対して罰を与えるという効果がないとすると、二日酔いが飲酒を抑制させるという説は成り立たなくなってしまうと言っている。 また研究チームのひとりであるBown Universityの行動社会科学の教授であるDamaris Rohsenowは、問題のあるアルコール飲酒者に二日酔いを警告したとしても、飲酒を減らす効果はなく、『時間の無駄』だと指摘している。 教授はアルコール飲酒者は、二日酔いという現在のつらさより、飲んでいた時の快感の記憶が強く残り、つらい二日酔いは一時的な迷惑事ととらえ、過剰飲酒の重大性を考えることはない。また若者は、二日酔いをいやな経験だと考えず、多くは二日酔いを何度も経験したいと思っているという複数の研究が発表されていると指摘している。 酒飲みの人たちからは、今さらそんなことがわかったのかという声も聞こえてきそうだ。 この研究の全容は2014年5月に“Alcoholism: Clinical & Experimental Research”に掲載される予定。
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