ボルドーの中国資本のワイナリー、100シャトーに

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ボルドーの中国資本のワイナリー、100シャトーに　【フランス・中国】　2015年2月8日

フランス・ボルドー地域のシャトーで、中国資本のワイナリーが100シャトーに達した。

2014年の中国のワイン消費は、政権による過剰接待や贈答・汚職の粛清が大きく影響を与えたと言われ、前年割れとなったが、ボルドーでのワイナリー買収は、中国人ののどの渇きを癒すことはなかったようだ。

中国資本によるボルドーシャトーの買収は、そのほとんどが中級クラスのシャトーに集中している。平均買収額は1000万ユーロ（およそ13億5000万円）。そのシャトーで生産されるワインの80パーセントは中国に輸出され、中国本土ではフランス国内の販売価格の10倍で売られているケースもあると言われる。

100シャトーというとずいぶん多い印象があるが、ボルドーには7,400にのぼるシャトーがあり、中国資本による所有は全体の1.3パーセントにすぎない。（ちなみにボルドーシャトーの外国資本の所有のトップはベルギー）

ボルドーワイン委員会（CIVB）によると、現在中国はボルドーワインの輸出先世界一（金額ベース）で、2億4000万ユーロが輸出されている。またそれとは別に、香港へは2億1400万ユーロが輸出されている。

最近の中国資本のワイナリー買収の関心はブルゴーニュにも及んできていて、2012年の中国のカジノ王によるChâteau de Gevrey-Chambertinの買収は物議をかもした。

ボルドーに関しては、一方でシャトーを売却したいとするワイナリー所有者は多く、中国資本による買収でシャトーが復活し、地元の産業や雇用などが活性化すれば悪いことではないという見方もあるようだ。

【関連ページ】

『中国資本によるシャトー・ぶどう園の買収が進む　【中国・フランス】　2012年4月9日』
『全ボルドーワインの10パーセントが中国へ出荷　【フランス】　2012年12月25日』
『ボルドーワインの輸出、EUを除くと中国がトップに　【フランス】　2010年3月17日』

『ボルドーの3分の1のシャトー・ぶどう園が売却希望　【フランス】　2011年12月27日』
『ボルドーワインが中国市場で抱える頭痛　【フランス・中国】　2011年11月18日』
『ブルゴーニュは中国市場で第2のボルドーと化すのかーブルゴーニュファンの危惧　　2012年11月27日』

『ボルドーワイン委員会、ボルドーワイン復活に向けた3か年計画を発表　【フランス】　2010年8月1日』
『中国高官、中国で販売されているラフィットの半分は偽物と言及　【中国】　2014年5月20日』

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