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ボルドーの3分の1のシャトー・ぶどう園が売却希望 【フランス】 2011年12月27日


世界に冠たるボルドーワインだが、その名声の恩恵に浴せるのは限られたシャトーだけで、ボルドーの多くのワイン生産者は、厳しい環境に直面しているようだ。

ボルドーには現在8200のワイン生産者があるが、このうち3分の1は、買い手さえつけば資産を売却するだろう、とボルドーの不動産取引に詳しい人たちは答えている。

フランスではぶどう栽培者たちの高齢化が進み、後継者がいないというのが迫りくる現実だ。ボルドーも例外ではない。

Bordeaux ACはフランス最大面積のACだが、ワイン関係者は、ボルドーのぶどう作付面積の縮小の流れを歓迎する向きも多い。それは低品質ワインの退場を意味し、フランスワイン再生の底上げになると考えているからだ。

2009年からヨーロッパでは『ワインセクターの大改革』が実施に移されていて、その最大の眼目はフランスワインの再生だ。EUでは(したがってフランスも)、ぶどう園を閉鎖したり他の作物に転作するための補助金を、期間限定で出している。

生産者の中には、後継者がいなければ、今のうちに補助金をもらってぶどう栽培をやめようとする人たちもかなり出てきているとみられ、CIVB(ボルドーワイン委員会)によれば、ボルドーのぶどう栽培面積は、2007年の125,000ヘクタールから2009年には115,100ヘクタールと10,000ヘクタール減っており、その多くは補助金のインセンティブで閉鎖されたとみている。

昨今は、中国資本によるボルドーのシャトーの買収が時折話題になるが、現地では外資による参入に期待をしているようだ。それは豊富な資金によって設備などが刷新され、彼らが持っている新しいマーケットを開いてくれると期待しているからだ。

今ではオーストラリアやニュージーランドもワインの生産過剰に陥っていて、世界のワインマーケットは基本的に供給過剰だ。中国・インド・ロシア・ブラジルといった新興ワイン消費国への期待はあるものの、余剰分がそのままそうした国々に流れるのかどうかは疑わしい。

2012年は、世界のワインマーケットにとっても何か大きな動きが現れるのかもしれない。



【関連ページ】

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