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ボルドーワインの輸出、EUを除くと中国がトップに　【フランス】　2010年3月17日

2009年のボルドーワインの売上は、世界経済の悪化のもと、厳しい結果となった。

ボルドーワイン委員会（CIVB）によると、2009年のボルドーワインの世界輸出は、量では14パーセント減少し、金額では23パーセントの減少となり、悲劇的な結果になったと発表した。

2009年のボルドーワインの出荷を見てみると、総出荷量は6億6100万本（33億7000万ユーロ）で、その68パーセントはフランス国内での消費となっている。

残りが輸出されているが、そのうちの56パーセントはEUへの輸出となっている。

EUへの出荷を除くと、2009年の最も大きな輸出先は中国で、1370万リットル（7400万ユーロ）となり、量ではアメリカを抜いた。2009年のボルドーワインのアメリカへの輸出は、1160万リットル（1億3900万ユーロ）、日本への輸出量はアメリカとほぼ同じで、EUを除くと中国、アメリカに次ぐ輸出量となった。

ただし香港は中国とは別勘定になっており、香港単独では420万リットル（1億900万ユーロ）と、高額なワインが出荷されている。

CIVBでは、ここ直近3ヶ月ほどは、数字は持ち直してきているとして、2010年の動きに期待をかけている。

フランスのワイン商、ジネステグループは、インドのボンベイにすでに事務所を設け、中国同様の成長の期待を寄せている。さらにブラジルなどの成長市場の可能性にも強い関心を持っている。

中国、インド、ブラジル、その他成長ワイン消費国が拡大すれば、ボルドーワインは品不足になるかもしれないとジネステ幹部は楽観的だが、果たしてそうなるのかどうか、今後の推移を見守りたい。

【関連ページ】

『2010年のワイン界の展望　　2010年1月5日』

『フランスワインの世界輸出、3位に後退　【フランス】　2009年4月10日』
『2009年のワイン生産量は、フランスが1位に返り咲きーしかし・・・　　2009年12月1日』
『香港、アジアのワインハブとして着実に成長　【香港】　2009年12月15日』
『世界の一人当たりのワイン消費量、最低に　2009年6月5日』

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