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世界の一人当たりのワイン消費量、最低に 2009年6月5日


The Global Drinks Marketの Impact Databank Review and Forecastによると、2008年の世界の一人当たりのワイン消費量は、3.5リットルで、過去40年間で最低となった。

直近では、過去3年間一人当たりの消費は減り続けており、1990年と比較すると一人当たり1リットルの減少となっている。

その大きな原因は、ヨーロッパの成熟したマーケット、とりわけ大消費地であるフランスやイタリアでの減少が大きい。1980年には、フランスとイタリアで世界のワイン消費の45パーセントを占めていたのが、2008年では24パーセントとなっている。

なお、2008年のフランスとイタリアの一人当たりの消費量は、それぞれ51リトルと44リットルだった。

またEU全体でも一人当たりのワイン消費量は、1995年の30リットルから2008年は28リットルに減少している。

一方、消費が伸びている主な国は、アメリカ、カナダ、チリ、南アフリカ、オーストラリアなどで、特にアメリカは一人当たり9リットルとなり、1〜2年のうちに世界最大のワイン消費国になるのは確実だ。

中国はまだ一人当たりのワイン消費量は1リットル以下だが、急速な伸びを示していて、全体のワイン消費量はすでに世界9位となっている。

そのほか新興ワイン消費国では、インド、台湾、韓国、ノルウェーなどの伸びが顕著だ。

世界の一人当たりのワイン消費量は、新興ワイン消費国の増加は著しいが、大消費地であるヨーロッパでの減少と、経済の落ち込みによる減少をカバーできなかった格好だ。

今後もフランス、イタリアなどの大量消費国のワイン消費の減少は続くことが予想されるが、新しい消費地も成長しており、全体としての推移が注目される。



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【資料名】
  • 世界各国の一人当たりのワイン消費量
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