フランスワインの世界輸出、3位に後退

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フランスワインの世界輸出、3位に後退　【フランス】　2009年4月10日

フランスワインの世界市場への輸出が、2008年度イタリア、スペインに次いで3位に後退したと世界のワインとぶどう栽培を統括する組織International Organisation of Vine and Wine (OIV)が発表した。（日本はOIVに未加盟）

OIVによると2008年の輸出はイタリア1720万ヘクトリットル、スペイン1650万ヘクトリットルに対し、フランスは1360万ヘクトリットルだった。フランスの世界の輸出市場でのマーケットシェアは15パーセントとなった。

一方、世界のワイン消費市場を見ると、2008年は前年に比べてわずかに減少している。減少の理由は消費経済の環境変化が挙げられているが、フランス、イタリア、スペインなどの大消費国が軒並み消費を減らしているという構造的な問題が大きい。

2008年の世界のワイン消費は、初めて減少に転じたが、オールドワールド各国の消費減をカバーしてきたのはアメリカ、イギリスなどのニューワールドの消費国だ。

ワイン消費量では、国別ではアメリカが世界一になるのは確実で、ヨーロッパにおいても金額ベースではすでにイギリスが1位となっている。

加えて中国、ロシアなどの新興消費国への輸出機会の確保も、ワイン生産国にとっては重要な戦略となろう。

（参考）International Organisation of Vine and Wine (OIV)の公式サイト

【関連ページ】

『アメリカワインの世界輸出、10億ドルを突破』
『イタリアが世界最大のワイン産出国に　【イタリア】　2008年12月15日』
『ニュージーランドワイン、急上昇中』
『オーストラリアワインの輸出が過去最高に』
『変わるヨーロッパの飲酒傾向』
『2009年のワイン界の展望』

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