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Home > ブルゴーニュは中国市場で第2のボルドーと化すのかーブルゴーニュファンの危惧 2012年11月27日 熱狂ともいえる中国での高額ワインへの需要。これまではこの熱狂はボルドーワインに向いてきました。しかしこのところ、ボルドー熱も少し沈静化してきたのか、ひところの騒ぎは落ち着いてきたようにも見えます。 しかし依然、ワインに対する関心は旺盛で、これまでのボルドー一辺倒からそのほかの高級ワインに食指が伸びるステージに入ってきているようです。そこで知名度的にボルドーの次はブルゴーニュということになるのではないかと、世界のブルゴーニュワインファンからの危惧の声が聞かれるようになっています。 それはボルドーの格付け上位のワインが、現実的でない価格に高騰してしまったのを目の当たりにしているからです。彼らがブルゴーニュに食指を動かすようなことがあると、ボルドーワイン同様の価格高騰が起こり、市場からブルゴーニュワインが消えてしまうのではないかという心配です。 すでにRomanée-Conti(ロマネ・コンティ)は、神がかり的な価格での取引になっていますし、Leroy(ルロワ)やArmand Rousseau(アルマン・ルソー)などの名前も知られるようになっているといいます。 ブルゴーニュは、一軒ごとの生産者の規模が小さく、生産量も少ないため、巨大な中国マネーが買いに入れば、ブルゴーニュワインの世界供給は厳しくなってしまうという指摘は、かねてよりされています。 さてそれが現実化するかということですが、現状彼らはワインを名前で買っている段階なので、ブルゴーニュの一部の有名生産者では、これまでよりさらにそれが加速されるだろうが、全体のブルゴーニュワインがそのせいでタイトになることはないのでは、との声も聞かれます。 ブルゴーニュは生産地域も複雑で、生産者の数も多く、今もほとんど名前は知られていないけれども、驚くほど高品質のワインを造っている人たちは多くいます。しかしそうした生産者の名が世界に広まるということは、現状においてもなかなか難しく、ブルゴーニュはそういうことを包括してのワインだということができるのではないでしょうか。 もし中国が、知名度はないけれども中身が優れたワインを購入するようになったときには、これは本当にブルゴーニュワインの供給不足の懸念が顕在化することになるのではないかと思います。 しかし当面はボルドーの有名銘柄から、ブルゴーニュやシャンパーニュ、カリフォルニアやイタリアの有名銘柄などに拡散していくという経路をとるのではないでしょうか。ブルゴーニュに限って言えば、有名銘柄に関しては富裕層の関心を集め、投資・投機対象になり得るものの、それ以外のブルゴーニュワインでは、たとえそれが良質のワインであっても、供給がタイトになる場面は少ないのではないでしょうか。 日本は世界で最もブルゴーニュワインを良く理解してくれる市場のひとつだと言われます。私も全く同感です。日本には、超有名生産者以外にも、非常に優れたブルゴーニュワインが多く入っていますから、これからも日本においては、良質なブルゴーニュワインを楽しんでいけるだろうと思います。 (伊藤嘉浩)
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