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ボルドーワインが中国市場で抱える頭痛 【フランス・中国】 2011年11月18日


ボルドーワインにとって、中国は最も重要な市場のひとつだ。事実2009年にはボルドーワインの中国への輸出は、EUへの輸出を除くとすでに世界でトップとなっている。また今後、ますますその輸出が伸びるのは間違いないだろう。

しかしそれに伴って、ボルドーワインにとって大きな問題となっているのが、大量の偽物のボルドーワインの流通だ。世界市場でよく話題になるのは、中国では別格扱いのCh.Lafite-Rothschild(シャトー=ラフィット・ロートシルト)の偽ボトルだが、それより大きな問題は、普通のBordeaux AOCの偽ワインの流通にあるようだ。

中国では、"Graves Pomerol," "Château Margot," "Chatreal Latour, Bordeaux"といった、いかにもそれらしい偽の名称・ラベルを使った偽ボルドーワインが横行していて、中国当局の取り締まり官もワインの知識がないため、本物と偽物の区別ができない状態だという。

ボルドーワイン委員会(CIVB: Conseil Interprofessionnel du Vin de Bordeaux)は中国側に、Bordeauxという語句の使用を適切にするよう求めているが、Bordeaux(ボルドー)という名称は、Champagne やCognacといったgeographic indication (GI)として守られているわけではないため、中国側にその使用に対して規制の根拠を示すのは簡単ではないようだ。

通常であれば、こうした問題はEU委員会として、原産地呼称に関する世界的合意の中で解決が図られるが、中国とは合意できていない。中国企業による海外の有名ブランドなどの商標の使用問題は、ワインに限らず各国企業にとっては大きな問題だ。

2010年のボルドーワインの中国への輸出は4200万本に達し、今後さらに輸出が伸びるのは明らかだ。CIVBでは、偽のボルドーワインの流通で、本来輸出されるべきボルドーワインが影響を受けているとしながら、中国はナンバーワンの輸出先であることを念頭に、この問題に関して中国当局と連携していくとしている。



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