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Home > 遺伝子操作酵母ML01は、赤ワイン頭痛を抑制? 【カナダ】 2011年2月24日 数年前にカナダのUniversity of British Columbiaで開発され、すでに商業ベースで使われている、遺伝子操作されたワイン酵母ML01を使って造られたワインでは、頭痛が起こりにくいとする発表が、この酵母の生みの親である研究者Hennie van Vuurenによって示された。 赤ワインを飲むと頭痛が起きるという症状は、red wine headachesの頭文字をとってRWHとして欧米ではよく知られている。世界ではおよそ30パーセントの人が、RWHになる素地を持っているといわれる。 赤ワインを飲むと頭痛が起きる原因はいくつか犯人説が挙がっているが、ワールドファインワインズでは以前、tyramine(タイラミン/チラミン)を取り上げている。van Vuurenはhistamines(ヒスタミン)をその原因物質のひとつとして挙げているが、いずれにしてもamines(アミン)というアンモニア由来の物質がかかわっているようだ。 遺伝子を操作されて作られた酵母ML01は、主発酵であるアルコール発酵と2次発酵であるマロラクティック発酵とが同時に進行する酵母だが、ML01ではマロラクティック発酵時に生成されるアミン類をほとんど生成しないことから、赤ワイン頭痛(RWH)は起こりづらいとしている。 ML01は、カナダではHealth CanadaとEnvironment Canada、アメリカではU.S. Food and Drug Administrationによって既に安全性に問題ないとして使用を承認されている。また南アフリカでも承認され、現在はEUに承認を求めている。 2011年現在では、すでにアメリカ・カナダの相当数のワイナリーでこの酵母が使われているとみられる。ただこの酵母を使っているワイン生産者は、名前が表に出ることをひた隠しにしているようだ。(一部の生産者は公表している。) ワールドファインワインズでは、2006年に初めて遺伝子操作酵母を使ったワインが市場に出た時から、ワインに関する遺伝子操作の現況を伝えている。 現状、消費者が買うワインが遺伝子操作ワインであるかどうか、表示がないため見分けることはできない。遺伝子操作ワインを良しとするかどうかは、ひとえに消費者の選択にまかされると思われるが、少なくともその判断材料は消費者に対して示されるべきだというのがワールドファインワインズの考え方だ。 今回のML01が赤ワイン頭痛を減らすというのは現象のひとつであろうが、遺伝子操作ワインを是とするのか非とするのかの本質論を見据える必要があるのではなかろうか。 (伊藤嘉浩)
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