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WORLD FINE WINES on line サイトポリシー】
 WORLD FINE WINES on lineが個別のワインに言及しない理由


 WORLD FINE WINES on lineでは、ワインについていろいろ書いているのに、個別のワインに関して何の言及もないのはなぜか、というご質問を時々いただくことがあります。なるほどこれはもっともなことで、説明する必要があろうと思います。今回はそれとともに、サイトの運営で心がけていることも合わせて書いてみたいと思います。


ワインに関わる3つの人のグループ

 ワインと人との関わりを見るとき、大きく分けて3つのグループが存在すると思います。ひとつはワインをおいしく、楽しく飲んでくださる消費者の皆様です。ひとつはワインを造る人たちです。そしてひとつはそのワインを仕入れて、消費者の皆さんに届けてくださる流通・販売の方々です。

 この3つのグループの中で最も数が多く、中核を占めるのは、何と言ってもワインをおいいしく飲んでくださる消費者の皆さんです。

 生産者はワインを造りますが、直接消費者の一人一人にワインを販売するわけではありません。そこにはワインを消費者の皆さんへ届けてくださる、ワインの流通・販売を担ってくださる皆さんが必要です。この方々なしにはワインは消費者のもとに届きません。ワインの流通・販売に携わる方々は、ワイン生産者からみても消費者からみても、非常に重要な仕事をしておられる方々であると言わなければなりません。


なぜ個別のワインに言及しないのか

 上段でふれたとおり、ワインの流通・販売にかかわる人々は、生産者と消費者をつなぐ極めて重要な役割を担っています。この人たちの活躍がなければ、ワイン生産者もワイン消費者も幸せになれません。

 WORLD FINE WINES on lineは、トップバナーに ForWine Industry Professionalsとありますように、主にワインの流通・販売に携わる方々への情報提供に主眼を置いて構成されています。

 ここでいうワインプロフェショナルとは、業界におられて消費者の皆様のために活躍しておられる方という意味で、プロだから特別だとかプロだから偉いという意味ではありません。

 またWORLD FINE WINES on lineは、ワインをおいしく、楽しく飲みたいというすべての方に対してオープンなサイトです。

 さてそういう主旨のサイトでありますが、個別のワインはほとんど取り上げていません。それには理由があります。

 それは、私どもの最終的な目標が、消費者の皆様がよりおいしいと思うワインを、より身近で選べる環境を作りたいというところにあるからです。

 私は、ワインショップやレストランの方々や、彼らがワインを仕入れるインポーターの方々こそが、消費者にとってより良いワインを選べる環境をつくるのに、重要な役割を担っていると考えています。この段階でワインがきちんと吟味されないと、消費者が良いワインと巡り合う機会が少なくなってしまいます。

 ワイン業界におられる一人一人が高い商品吟味力を身につけていただき、消費者との優れたコミュニケーション力を発揮していただければ、消費者はもっと楽しくワインを買うことができます。また、より満足するワインを手に入れることができると思います。

 個別のワインを取り上げるということは、ピンポイントでワインに言及するということになります。それはそれで意味があることだと思いますが、そこからはそのワインについての情報が得られるだけです。

 WORLD FINE WINES では、ワインプロフェショナルの皆様一人一人が、ご自身でワインを吟味し、ワイン全体を面としてとらえる中で、個別の嗜好を持つ消費者ひとりひとりに対応する能力を身につけられるのが良いと考えています。実際、こうしたことをやっておられる、真のワインプロフェショナルの方々に対する消費者の信頼度は絶大です。

 そのため、WORLD FINE WINES on lineではあえて個別のワインには触れず、ワインそのものを理解するための基本的な情報の提供に努めています。ワインの根本はどのワインについても基本的に同じです。その基本部分さえ把握すれば、どんなワインと遭遇してもきちんと中身を吟味できるようになります。

 日本のワイン界では、個別のワインを取り上げた断片的な情報が多く流れていますが、そのワインが全体の中でどういう位置にあるのか、わかりづらくなっています。しかしワインの基本を身につけると、ワインの全体像が把握できますから、それさえできればどんなワインが来ても、どんなお客さんが現れても自信を持って対応することができます。

 そうなれば、ご自身がきちんとワインの吟味・選択ができるわけですから、誰かがおこなった個別のワイン情報は、大して意味を持たなくなるのではないでしょうか。そしてそこには消費者の皆さんからの絶大な信頼が待っています。


消費者の皆様からのサイトに対する不満

 WORLD FINE WINES on lineが個別のワインについて言及しない理由はおよそ上記のとおりですが、サイトをご覧の消費者の皆様からは不満も聞かれようかと思います。それは、消費者の皆さんにとっては、個別のワインこそが大事であるからです。

 消費者の皆さんにとっては、七面倒くさいことよりも、これとこれがいいから飲んでみたら、と言われたほうが手っ取り早く、簡単です。

 仮にここで私が1本のシャルドネを、非常に優れたワインとして紹介したとしても、それがあなたの好みに合うかどうかはわかりません。シャルドネ大好きという方の中でも、意見が一致するとは限りません。それは私が個々の消費者の嗜好を知ってそのワインを良いと言ったわけではないので、意見が一致しないのはむしろ当たり前です。

 もしこれが店頭で、消費者と対面している場合は話が違ってきます。そこでは、消費者一人一人に合わせたカスタムメイドな提案ができます。そこで販売者側が良くワインを理解していれば、また十分なタイプ別のワインの品揃えを持っていれば、消費者が満足するワインを提供することができるでしょう。きっとその方にぴったりのタイプのシャルドネを、数あるシャルドネの中から提案できるでしょう。

 確かにワインの批評や点数評価は見ていると面白いです。それに何かの参考にはなるかもしれません。しかし実際にワインを購入するときには、売り場の人が自分の好みを理解して、それに見合ったワインを提案してくれると、買い物も楽しくなるのではないでしょうか。

 その意味で、ワインの販売者サイドのグレードが上がることこそ、消費者の皆様にとって好ましいことであろうと思います。


WORLD FINE WINES on lineを運営する上で心がけていること

 WORLD FINE WINES on lineを運営する上でいくつか心がけていることがあります。この場を借りていくつか申し上げたいと思います。それは、
 
  1. できるだけ専門用語を使わないようにする。
  2. 使う場合は、その意味や背景を説明するようにする。
  3. ワインに使われるカタカナ語はできるだけ原語を併記する。

ということです。

  1. (1) については、ワインの用語はほとんど海外から輸入されたものですから、ワイン業界の方といえども馴染みがあるものばかりではありません。訳の分からない用語を暗記するより、用語自体は知らなくてもその中身を知っているほうがずっと良いと思います。
  2. (2) については、(1)の延長です。専門的な用語を使うのはいかにも格好がいいのですが、その中身をよく知らないで使うのはあまり恰好のいいものではありません。たとえば最近、『還元臭』という言葉が聞かれるようになりましたが、その中身をきちんと理解している方はかなり少ないようです。
  3. ワインは基本的に輸入品ですから、日本語表記がありません。ぶどう品種名、産地名なども日本語と一緒に原語表記があったほうが良いのではないかと思います。また、カタカナで書かれるワイン用語も、カタカナなのでかえってわかりにくいという場合もあります。何かの参考になることも考慮して、原語を表記しています。


 ただしこうしたことが、文章を冗長にして読みにくくしている側面もあります。もう少し簡潔に書けないものかとお叱りもいただきます。ぜひサイトをご覧の皆様のご意見を頂戴したいと思います。どうぞよろしくお願いします。


WORLD FINE WINES はまったく個別のワインに言及しないのか

 縷々申しましたように、サイト上ではあまり個別のワインに触れることはないかもしれませんが、個別のケースでは事情が違います。

 たとえば販売手法やマーケティングについての個別のお話をさせていただく時などには、個別のワインを取り上げるケースは多くなります。特に品揃え・ワインの商品構成についてのご相談時には、お持ちの環境あるいは方針に合った、個別のワインを検討することになります。

 ワインを販売する上で大事なことはいくつかあると思いますが、WORLD FINE WINESでは、その最上位に来るのはテースティング力だと考えています。(もちろんワインへの理解とマーケティング力が伴っていなければなりませんが)テースティング力は、ワインを販売するときよりも、むしろワインを仕入れるときにこそ威力を発揮します。

 しかし、ことテースティングに関しては、現物のワインを共有しないと情報共有が難しいと思っています。サイト上であれこれ言葉で断片的に書いてみても、受け手によって受け取り方が異なってしまうということは往々にして起こります。

 テースティングはワインビジネスで最も重要な事柄でありますから、是非どなたかテースティング力の高い方と一緒にテースティングを重ねられますことを強くお勧めします。また、皆様とテースティングを一緒にさせていただく機会があればと思っています。


 ワールドファインワインズは、消費者の皆様がより楽しく、おいしくワインが飲める環境づくりを、ワインの輸入・流通・販売を担う方々といっしょに進めていきたいと思っています。

(伊藤嘉浩 2011年4月)



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