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ブルゴーニュのふたつのワイン生産者団体が統合 【フランス】 2017年1月13日


ブルゴーニュのふたつのワイン生産者団体、Union des Maisons de Vins de Beaujolais et du MâconnaisとUnion des Maisons de Vins de Bourgogneが2016年12月、統合した。

新しい団体の名称は、Union des Maisons de Vins de Grande Bourgogne (UMVGB)。

ひとつはボジョレーとマコン(Mâconnais)のワイン生産者団体でひとつはコート・ドール(Côte d’Or)の生産者団体。加盟者数は合計で70。

発表によると、コート・ドールとブルゴーニュ南部のボジョレーとマコン地域はこれまでともに発展してきて、このふたつのワイン生産者団体の統合は自然のなりいきだ。その背景には1990年代以降、特にボジョレー地域においてコート・ドールの生産者からの投資が進み、ブルゴーニュ南部地域の重要性が増したと説明する。

更に、統合による加盟生産者からの‘AC Bourgogne’を名乗るワインは、100,000ヘクトリットルとなり、これは全ボジョレー生産の15パーセントに匹敵すると説明する。また、スパークリングワイン・Crémant de Bourgogne(クレマン・ド・ブルゴーニュ)の大きな成長が期待できるとする。


【Behind the Scene】

近年のブルゴーニュワイン全体の価格上昇傾向はワイン界のひとつのトピックです。AC Bourgogneクラスも価格が上がっており、品質と価格の見定めが必要になっているように思います。

従来から、ボジョレーをブルゴーニュというかどうかはワイン生産者・マーケット関係者からもいろいろな意見が出ています。しかし、昨今の世界的なブルゴーニュワインへの需要増で、コート・ドール以外から調達されるワインを『ブルゴーニュ』を強調して売っていこうというのは、生産者にとって自然ななりいきでしょう。

そのワインの調達先がブルゴーニュ南部地域で、これまでブルゴーニュの中で軽く見られてきた地域を『ブルゴーニュ』と強く押し出すことは、その地域のワイン生産者にとっても利があることですが、何といってもコート・ドールからその地域に進出した大手ワイン生産者にとって、『ブルゴーニュ』の名前を使ったワインの売り上げ確保は戦略上重要なことなのだと思います。

(伊藤嘉浩)




【関連ページ】

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