オーストラリア、ワインの新規12分野の研究開発プロジェクトを決定・投資へ

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オーストラリア、ワインの新規12分野の研究開発プロジェクトを決定・投資へ　【オーストラリア】　2016年5月15日

オーストラリアのワイン界を包括する政府組織Wine Australia（ワインオーストラリア）は、新たに3つの核となるプロジェクトの中に12の研究開発項目を設定し、向こう4年間で850万ドルの研究開発投資を行う。

これらの研究投資は、オーストラリアワインの更なる品質向上とワインの国際競争力を高める目的で行われる。

新規に設定された研究開発は、オーストラリアワインを科学的・学術的に支えるAustralian Wine Research Institute (AWRI)、Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation（CSIRO）、Tasmanian Institute of Agriculture (TIA)、University of Adelaide（アデレード大学）、Antarctic Climate Ecosystem、Cooperative Research Centres Association（CRC）、2XEの各研究機関と協同で行われる。

これらの研究開発（R&D）を通して、優れたオーストラリアワインが生まれる個別の環境を精査し、客観的な知見を積み重ねることによって、なぜそのスタイルと品質のワインが生まれるのかを予断なく理解し、ぶどうとワインを造るうえでのより実践的なサポートをワイン生産者に提供する。またオーストラリアのワイン界にとって大きな不安要因である温暖化への対策を進めることにも重点を置く。

以下にその項目のみを掲げる。

ワインの出所の確認と品質に関するプロジェクト
	スパークリングワインに関してピノノワールに関して微生物の遺伝的多様性グルタチオン（glutathione）に関して Shiraz（シラーズ）の客観的な品質評価基準ワインの出所を検証する手法の研究
気候環境適合プロジェクト
	現在進行形の温暖化への適合キャノピー内での水分噴霧についての研究ぶどう果粒の熟度の調整に関して穂木と台木の新しい組み合わせについてぶどうのEpigenetics（エピジェネティクス）の研究とそれによる交配
ワイン業界の安定的な経営環境維持のためのプロジェクト
	ワイナリー運営での実践的で使いやすい費用分析ツールの開発

【関連ページ】

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