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Home > トーレス、絶滅に瀕した6種のぶどうを救済・配布へ―30年の成果実る 【スペイン】 2016年4月24日 トーレスは、スペインのカタロニア地方を中心に過去30年にわたり、ぶどう栽培者にその出所・由来が不明なぶどうを報告してもらって、ぶどう品種を特定し、未知のぶどうや絶滅しそうなぶどうを保護する活動を続けている。 今回トーレスが、一般でぶどう栽培ができるまでに回復させたぶどうはその内の6品種。トーレスのCEO・Miguel Torres Maczassekは、これらのぶどう品種はもはや実験段階を脱し、どのぶどう畑でも本格的にワインを造ることができる、完全に機能するぶどうになったと語っている。 その6品種は、赤ワイン品種5種Querol, Garró, Gonfaus, Moneu, Pireneと白ワイン品種1種Forcada。 トーレスでは、これまでにカタロニアの生産者を中心に数千ものぶどう提供があり、その中で実をつけるのは10パーセント程度で、素性がわからないぶどうはフランスのモンペリエ大学に送って、データベースとの照合を行ってきたという。 また全く素性がわからないぶどうについては、さまざまな異なった土壌や生育環境で栽培し、その適性を調べてきたという。 1800年代後半のフィロキセラ禍以前のぶどうについては名前もよくわからず、どういう目的で栽培されたのかも不明で、ワインにしても飲めないぶどうもある。また明らかにGarnachaとCariñenaにブレンドされたと思われるぶどうもある、とトーレスは言う。 それらのぶどうはすべてVitis vinifera(ヴィティス・ヴィニフェラ)だが、現代よく使われているぶどうとはかなり異なるという。例えばQuerolでは、これは雌株なので種がなく大粒だが、収量は極端に低く、ミルランダージュ(millerandage)が起こるせいで、1ヘクタール当たり1.5トン程度しかとれないという。 しかしこれらの品種にはポジティブな面もある。それは高い酸度を有する品種が多いということで、これはぶどう産地の温暖化が現実化してきている今、酸度の確保は将来の更なる温暖化環境を生き残るための重要なファクターだと指摘する。 トーレスではこれらのぶどう品種のいくつかを、すでに実際の製品の中に少量使っているが、実験的な局面は終了し、地域のどの生産者もそれらのぶどうを使えることが望ましいと、その使用をオープンにして自社だけで商標登録などをして囲い込むつもりはないと表明している。 トーレスでは、これらのぶどうはカタロニアに古来からあったもので、トーレスに帰属するものではないとして、この地方の生産者が積極的に栽培することを希望している。またトーレスは、カタロニア以外のワイン産地、たとえばRioja(リオハ), Rias Baixas(リアスバイシャス), Ribera del Duero(リベラ・デル・デュエロ)などでも同様の絶滅危惧ぶどう品種の救済を目指しているが、こちらの地方の反応は今のところ積極的でないと語っている。
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