【Behind the Scene】
いったい人類はいつごろ、どこでワインという飲み物を手にしたのだろうか。これは非常に興味深いトピックです。確定的なことはなかなか言い切れないようですが、現在の中近東のあたりのどこかであろうと言われています。
かなり最近になって、古代からのワイン造りの手法に焦点を当てる人たちが現れて、特にその発酵容器であるクヴェヴリを使ったワイン造りが一部で行われるようになっています。その一連のワイン造りから生まれるワインを『オレンジワイン(Orange Wine)』と呼んだりしています。
これは白ワインでありながらタニックで、色調がオレンジのような色をしていることからそう呼ばれています。現在、アメリカやオーストラリアなどでは、こうしたワインが流行の最先端のトレンディなワインとして受け入れられている向きも出ています。
こうした古来の伝統手法によるワイン造りは、近年のいわゆる『ナチュラルワイン』ともオーバーラップするところもあり、ワインマーケットでは、古来のワインが最先端のトレンドを演出するという動きも見られるように思います。
【グルジア・8000年のワイン造りの伝統―クヴェヴリ(Qvevri)造り、ぶどう、ワイン醸造】と題した興味深いビデオをご覧いただけます。こちらからどうぞ。
(伊藤嘉浩)
『オレンジワイン』については、2014年8月発行の『赤・白・ピンク・グリーンワイン、さてオレンジワインとは? 』で特集しています。バックナンバーをお送りします。『WORLD FINE WINES ニュースレターのお申込み』はこちらからどうぞ。
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