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Home > ジョージアワインの前途は多難―ロシアとの関係論 【ジョージア】 2015年8月10日 Georgiaは、従来日本ではグルジアと発音・表記されてきた。しかし2015年4月の日本の法律改正で、『ジョージア』と発音・表記されることになった。 Georgiaは、『グルジア』とロシア語発音で呼ばれるのを嫌い、グルジアという発音から世界標準の『ジョージア』に呼び方を変更するように日本に求めていた。実際Georgiaをグルジアと発音しているのは日本を含め、中国・韓国・旧ソ連の国々ぐらいだとされる。 ちなみに現地では自国をSakartvelos(サカルトベロ/サカルトヴェロ)と言っていて、自国をGeorgiaとは言っていない。 近年ジョージアは、ジョージアワインを『ワイン8000年の歴史』と銘打って世界にアピールしている。これが功を奏して、またいわゆるオレンジワインと呼ばれるワインへの関心もあって、一部ではジョージアワインブームが起きたりしている。 しかしながら、ジョージアワインにとって最大のマーケットはロシア(次いでウクライナ)で、ロシアなくしてはジョージアワインは立ちいかない状況だ。 昨今ロシア連邦食品安全局(Rospotrebnadzor)は、ジョージアからロシアに輸出されるワインの品質に問題があるとして、2015年上半期だけで700万リットルに上るワインの輸入を差し止めている。 これに対しジョージア農務省は、ロシアへのアルコール飲料輸出については注意深く品質管理をしているが、さらに調査するとしている。 2008年には、ジョージアとロシアの間で領土をめぐる武力衝突が起こり、ロシアは2013年までの5年間、ジョージアワインの輸入を禁止していた。今回の事態は禁輸が解けて間もなくの事態だ。 ロシア連邦食品安全局(Rospotrebnadzor)は、旧ソ連を構成した国々の中で、西側に共感する国に対しての外交ツールとして使われているのは周知の事実とされるが、今回はジョージアで生産された複数のワインが、ロシアが定める品質基準を満たしていなかったと判定された。 ジョージアワインのロシアへの輸出は、2015年上半期は前年同期比46パーセント減少している。 2015年上半期、ジョージアは35か国に1700万本のワインを輸出した。ロシアでの輸入差し止め700万リットルは大きな数字だ。 現在ジョージアワインの輸出は、中国35パーセント増、アメリカ20パーセント増、カナダに至っては倍増といった数字が基礎数は小さいながら出ている。 ジョージアのワイン生産者の一部は、ロシア頼みのワイン貿易を転換し、新しいワイン市場、特に裕福でワインの品質を理解する顧客が存在する市場の開拓を進める必要があると考え出しているようだ。 尚、ロシアはあまり知られていないが、ワインの生産・消費量とも世界有数だ。ロシア南部地域でのワイン生産を強化することで自国のワイン市場にワインを供給し、ワインの国際市場への参入を図りたいとの思惑があるといわれる。
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