フランス (ワイナリー数:3) |
ワイナリー(A) 生産地域:Chablis(シャブリ)
この生産者のChablisは、現代ではあまり見ることが出来なくなりましたが、マロラクティック発酵(MLF)が起こっています(AC Chablisであっても)。そのため、きびきびしたというより、ふくらみを感じさせる、香りも複雑味を持った深みのあるシャブリです。
プルミエクリュはMontmains(モンマン)を持っています。これも素性の良いワインです。更にPetit Chablis(プティ・シャブリ)も良くできていて、お値打ち感があります。この生産者はSaint Bris(サン・ブリ)も持っています。ブルゴーニュのソーヴィニオンブランというと、それほど心惹かれるワインが少ないとお思いになるかもしれませんが、このSaint Brisはロワールのワインとは趣は違いますが、良い水準を持っていると思います。(価格も手ごろです。)
ピノノワールはIrancyを持っています。その他Grande Réserve Pinot Noirなどです。是非一度ご検討をいただけると良い生産者です。
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ワイナリー(B) 生産地域:Beaujolais(ボジョレー)
ボジョレーといえばGameyということになりますが、ここのChardonnayはとてもよくできています。今ではボジョレーのシャルドネはBourgogne Blancを名乗ることが出来ず、Beaujolais Blancを名乗りますが、並のBourgogne Blanc以上の実力を持つと思います。
Crus BeaujolaisはMoulin-à-Vent,とMorgonが秀逸です。ボジョレーヌーボーも造っています。
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ワイナリー(C) 生産地域 ロワールとボルドーの間
彼の畑は、地理的にはロワールとボルドーの間にあって、特に知られたワイン産地というわけではありません。ワインはIGP Val de Loireを名乗っていますが、彼にとっては特別重要なことではないようです。
品種はMerlot、Cabernet Sauvignon、 Chardonnay, Pinot Noirです。(3種類のストレート・メルロ、メルロ+カベルネソーヴィニオン、シャルドネ+ピノノワールの白のスティルワイン、メルロのロゼなどです。)
彼独特の考えと信条を持ったぶどう栽培と醸造で造られるワインです。しっかりしたワインですが、とっつきやすいワインというわけではなく、難しいワインといえるかもしれません。個人的には興味を持ちますが、万人に評価されるワインというわけではないかもしれません。ただし、醸造上の欠点はありません。
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ドイツ (ワイナリー数:3) |
ワイナリー(D) 生産地域:Mosel(モーゼル)
モーゼルリースリングの高品質の生産者です。Weingut(ワイングート)です。ワインは、Riesling ClassicからQba、Kabinett、Spätlese、Auslese、更にヴィンテージによってBeerenauslese、Trockenbeerenausleseも。
高い水準のワインを造っていますが、特に印象的なのはドライのシュペトレーゼ、ドライのカビネット、オフドライのカビネットなど、ドライのリースリングに優れたものがあります。伝統的な甘口のリースリングもモーゼルらしい爽やかな酸の中に深みがあり、良いワインがそろっています。
畑は、Wehlener Sonnenuhr, Brauneberger Juffer, Graacher Himmelreichなど。
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ワイナリー(E) 生産地域:Rheingau(ラインガウ)
高品質なラインガウリースリングを造っています。Hattenheimを本拠地に一連のリースリングをつくっています。Erbach(エルバッハ)の Marcobrunn(マルコブルン)にも畑を持っています。
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ワイナリー(F) 生産地域:Barden(バーデン)
非常に優れたワインが揃っています。ドイツの生産者ですが、リースリングはありません。その代り、優れたChasselas(シャスラ)を持っています。シャスラというと、スイスの
Lavaux(ラヴォー)などにきりっとした優れたワインが見られますが、このシャスラはふくらみのある複雑性を持ったシャスラです。また、アイスワインのシャスラも。
赤はPinot Noir(2種類)です。よくできたブルゴーニュに引けを取らないと思います。スパークリングワイン(メソード・シャンプノワーズ)は、Pinot
Meunier100%のものと、Chardonnay/Pinot Noir/Pinot Meunierのもの。どちらも極めて上質です。
その他、Pinot Noirの白。ピノの白は時々見かけますが、これはよくできています。非常に面白いのは、Beerenauslese(ベーレンアウスレーゼ)の赤です。ぶどうはCabernet
Mitosです。これは素性の良い赤の甘口で、嫌みのない良いワインです。
Barden(バーデン)というのは、ドイツワインの生産地の中でも思い浮かびづらいところですが、ここのワインはとても優れています。是非導入をお奨めします。価格は非常に良心的です。
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南アフリカ (ワイナリー数:3 すべてStellenboschの生産者です) |
ワイナリー(G) 生産地域:Stellenbosch(ステレンボッシュ)
【ワイン】
Chenin Blanc、Chardonnay、Syrah、Merlot、Cabernet Franc、Cabernet Sauvignon
赤も白も非常に水準が高く、洗練されています。特にカベルネフラン100パーセントのワインは秀逸です。ぶどうの栽培から醸造・管理まで、きちんとした仕事が行われていることがわかります。価格は南アフリカワインとしてはやや高く感じられるかもしれませんが、ワインの品質からするとお値打ち感があると思います。
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ワイナリー(H) 生産地域:Stellenbosch(ステレンボッシュ)
【ワイン】
Sauvignon Blanc、Chardonnay、Chenin Blanc、Pinotage、Pinot Noir、Merlot、Shiraz
このワイナリーは、ご夫婦でやっているワイナリーですが、とても良いワインを造っています。現代の最先端の洗練されたワインというより、温かみのあるいわゆるハートを感じるワインです。ピノノワールはどうしても造りたいということですが、ステレンボッシュが栽培適地ではないため、ピノノワールだけは他からぶどうを調達して造っています。お勧めできる生産者です。
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ワイナリー( I ) 生産地域:Stellenbosch(ステレンボッシュ)
【ワイン】
Shiraz、Merlot、Cabernet Sauvignon、その3種のブレンドワイン
3種類のぶどうだけをつくっています。高い水準の洗練されたワインです。日本ではまだ南アフリカワインの導入は限られていますが、こうした優れたワインは導入が進むと良いと思います。
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グルジア (ワイナリー数 1) |
ワイナリー (J) 生産地域 Georgia(グルジア)
近年、グルジアのワインは『ワイン造り8000年の伝統』とのアピールで、世界に向けた発信を行っています。また2013年には、グルジアの伝統的なワイン造りがユネスコの世界遺産に登録されています。
Qvevri(あるいはKvevri:クヴェヴリ)と呼ばれる卵型の粘土製の容器での発酵が、現代の先端的なワイン醸造家の関心をひいて、その導入も一部でみられるのですが、グルジアワインはクヴェヴリの使用だけでなく、その醸造プロセス自体が現代の洗練された醸造とは違い、そうした総合的な環境からワインの個性が生まれているようです。
白ぶどう品種はRkatsiteli、Kakhetian Mtsvane、Tsolikouri、赤ぶどう品種はSaperavi、Aleksandrouli、Ojaleshi、Mujuretuliなどです。ワインは現代的というわけではなく、野暮ったさも感じますが、これもぶどう品種と伝統的なワイン醸造とその土地の環境から来る、まさにテロワールを代表するというワインだと言えるのかもしれません。世界的にもまだ知名度は低く、一般的ではありませんが、こうしたワインにご興味のある方は是非どうぞお問い合わせください。面白いワインです。
(参考)
『グルジアの伝統的なワイン造りの手法、ユネスコの世界遺産に登録』
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イタリア (ワイナリー数 2) |
ワイナリー (K) 生産地域:Barolo(バローロ)
バローロのLa Morra(ラ・モッラ)の生産者です。合わせて12ヘクタールの畑を持つワイナリーで、バローロには二つの区画を有します。それぞれの区画から造られるワインは、個性はやや異なりますが、深みがあり素晴らしいものです。バローロの一級品と言えると思います。また、心躍るチャーミングなLanghe(ランゲ)のNebbiolo
(ネッビオーロ)も。
価格は非常に良心的です。
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ワイナリー (L) 生産地域:Bolgheri (ボルゲリ)
トスカーナはBolgheri (ボルゲリ)の生産者です。Cabernet Sauvignon, Cabernet Franc, Merlotのボルゲリらしい、いわゆるボルドーブレンドです。樽熟をさせないボルドーブレンドワインも。
白は、よくできたフレッシュさを感じさせるVermentino(ヴェルメンティーノ)を持っています。
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オーストラリア (ワイナリー数 2) |
ワイナリー (M) 生産地域:Heathcote(ヒースコート/ヴィクトリア州)
Heathcote(ヒースコート)はメルボルンの北に位置するヴィクトリア州のワイン産地です。国際市場ではまだそれほど知名度はないかもしれませんが、オーストラリアの注目されるワイン生産地のひとつです。
赤はShiraz, Grenache, Mourvedreやそれら3種のブレンドなど。白はViognier, Marsannneなどです。どれも高品質でバランスがよく、バロッサのような典型的なオーストラリアワインのイメージとは一線を画します。ぶどう作りとワイン造りの主張が見える、お奨めできる生産者です。
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ワイナリー (N) 生産地域:Yarra Valley(ヤラ・バレー/ヴィクトリア州)
YarraのワインといえばPinot Noirということになりますが、ここのワインはCabernet Sauvignon, Cabernet
Franc, Merlot, Shirazです。集中力の中に柔らかさもあり、気品を感じさせるワインです。とても小さな生産者です。価格は安くありません。ご興味があればぜひどうぞ。
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伊藤嘉浩
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