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フランスのワイン消費量の減少スパイラルは続く 【フランス】 2012年12月6日


フランスのひとり当たりの年間のワイン消費量は、2010年時点で57リットルとなり、この時点で最低を記録した。調査結果は、フランス農務省の組織であるFranceAgriMerが発表した。

フランスは、1965年にはひとり当たり年間160リットルのワインを飲んでいたが、その後今日に至るまで減少が続いている。それでも世界トップレベルの消費量であることに変わりはない。

フランスでは1980年には、50パーセント以上の人が毎日ワインを飲むと答えていたが、2010年には17パーセントに減少している。(2005年時点では21パーセントだった。)また、45パーセントの人は、ワインを飲むのは週2回以下と答えている。

かつては日常の欠かせない存在であったワインも、今では週末や特別なときに楽しむ飲み物ととらえられているようだ。

フランスでのワインの消費の減少は、ライフスタイルの変化が大きな要因との見方が一般的だが、近年のアルコール飲料に対しての、社会的なネガティブなキャンペーンも大きく影響しているとの見方もある。とりわけワインは最もターゲットにされやすいという。

フランスでのワインの消費傾向は、フランス人のライフスタイルがアメリカナイズされた結果だとする指摘は多く、食卓には炭酸飲料やジュース、水がおかれるのが普通になり、伝統の地中海的な食生活は遠い記憶の中に存在するだけだ、という嘆息も聞こえる。

フランスワイン界にとって唯一の朗報は、アルコールを飲まない人は38パーセントで一定していて、増えていないことだという。

(参考)
La consommation du vin en France en 2010 (フランス語)



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