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シュヴァルブランとオーゾンヌ、サンテミリオンの格付けから脱退を表明 【フランス】 2021年7月21日


ボルドー・サンテミリオンのChâteau Cheval Blanc(シャトー・シュヴァルブラン)とChâteau Ausone(シャトー・オーゾンヌ)は、サンテミリオンの最上位格付け・premier grand cru classé ‘A’から脱退すると表明した。

サンテミリオンのシャトーの格付けは1955年からは始まって、2021年現在premier grand cru classé ‘A’(4シャトー)、 premier grand cru classé ‘B’(14シャトー)、grand cru classé(64シャトー)の3段階で格付けされている。

シュヴァルブランとオーゾンヌは、格付け発足以来60年以上にわたり、最上位の格付けを維持してきた。(2012年にChâteau Pavie(パヴィ)とChâteau Angélus(アンジェラス)が昇格して、現在では4シャトーが最上位格付けとなっている)

サンテミリオンの格付けは、10年に1度見直されることになっており、次回の見直しは2022年となる予定だ。しかし今回見直しを前に、シュヴァルブランとオーゾンヌは、その格付けから脱退すると発表した。

両シャトーはその理由を、現在のサンテミリオンの格付けを巡っては、ワインの持つテロワールや実際のワインをテースティングしての評価がなされず、マーケティングやソーシャルメディア(SNS)を使った宣伝ばかりが目立って、きちんとしたワイン評価が行われていないと指摘し、自身のシャトーをその環境の中で評価されるのを良しとしないとしている。

一部では、2022年の格付け再評価では、複数のシャトーが最上位格付けであるpremier grand cru classé ‘A’に昇格するのではないかとの見方があり、シュヴァルブランとオーゾンヌはそれを嫌がったのではないかとの見方もあるようだ。

2000年以降、サンテミリオンの格付けを巡ってはごたごたが続いていて、格付けの見直しのたびに悶着。騒動が起こっている。2022年の再格付けでは、また何かが起きるかもしれない。



【関連ページ】

パヴィとアンジェラス、最高格付けに昇格 【フランス】 2012年9月13日』

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サンテミリオンの格付けをめぐる記事が時系列でご覧いただけます。



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