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無効とされたサンテミリオンの格付けが緊急措置で修正 【フランス】 2008年7月12日


2008年7月はじめ、2006年に入れ替えられて決定されたサンテミリオン(St Emilion)の格付けが、裁判所の判決により無効となったが、フランス政府による緊急措置の行使で、有効とされる格付けが1996年時点(前々回)で決定された格付けに戻され、格付け自体は存続するということになった。

この決定はINAO (Institut National des Appellations d'Origine:フランスのワインアペラシオンを管理・統制する組織)がフランス政府に緊急措置を発動するように求め、政府が応じたもの。

今回のフランス政府の決定により、2006年から2009年のヴィンテージのワインについては、古い1996年の格付けが適応されることとなる。

この決定で2006年の格付けからはずされた11のシャトーはほっとしているが、新しく格付け入りしたシャトーは腹の虫が収まらない。格付けに入るために大変な努力をしてきた我々が、なぜ処罰されなければならないのかという声に同情する向きもある。

サンテミリオングランクリュクラッセ(the Association of St Emilion Grand Cru Classé wines)の会長であるAlain Moueixは、今回の措置は第1歩目の修正として決定されたものだが、次のステップとして2006年の格付けに新しく入ったシャトーをどうするのかを検討する必要があると語っている。

今回のフランス政府の決定は、裁判所の格付け無効判決からものの1週間でなされたもので、政府の格付けの修正決定が裁判所の判決自体を覆しているわけではないが、サンテミリオンの格付けの有り様のどこに国家権力の発動を要する緊急性があるのかよく分からない不思議な決定だ。

Source: St Emilion classification reinstated – again, Decanter



【追記】 (2008年12月29日)

2008年7月、裁判所の判決によって無効とされた2006年のサンテミリオンの新しい格付けは、2008年12月フランス議会の立法を経て、再び公式な格付けとなりました。

詳しくは、
裁判所の判決で無効とされた2006年のサンテミリオンの格付けが、上院の立法で可決、復活 【フランス】 2008年12月29日』を参照ください。

【追記 2】 (2009年1月9日)

追記 1(2008年12月29日記事)で、2006年のサンテミリオンの格付けが復活したと報じましたが、2009年1月になって再び無効とされました。

詳しくは、『サンテミリオンのドタバタ劇、格付けはどこへ 【フランス】 2009年1月9日』をご覧ください。




【関連ページ】

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