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Home > プロセッコエリアの莫大な土壌流出に警鐘―科学者ら 【イタリア】 2019年6月5日 日本では現在のところ、世界で起こっているようなプロセッコ(prosecco)の急増は見られないが、過去数年、世界のワイン市場ではプロセッコの爆発的な増加が見られる。 それに従ってプロセッコの生産は急拡大し、栽培エリアも急拡大している。2016年には向こう3年にわたって、その栽培エリアを20,000ヘクタールから3,000ヘクタール増やし、23,000ヘクタールにまで広げることを決定している。現在では、年間5億本のプロセッコが生産されている。 そうした中で、このプロセッコの栽培エリアで莫大な土壌流出が発生していると科学者らが指摘した。それによって使われた農薬や肥料が一緒に流出し、近隣の河川に流れ込み、環境汚染を引き起こしていると指摘した。 研究を発表したのはPadua Universityの研究者ら。研究によると、毎年400,000トンの土壌流出が見られ、プロセッコ1本あたりに換算すると4.4kgの土壌が失われていることになるという。 プロセッコは、ヴェネト州のConeglianoとValdobbiadeneの地域の間で造られるスパークリングワインだが、栽培区域の75パーセントで土壌流出が見られ、その流出率はイタリア平均の11倍にもなると指摘している。 プロセッコエリアでは、近年斜面がぶどう畑として急速に開墾され、土壌流出が起きやすくなっているのに加え、温暖化による豪雨の発生頻度の増加も土壌浸食に加担していると指摘する。 科学者らは土壌流出の防止策として、ぶどうの植樹間隔を狭めたり、除草された区域にカバークロップ(cover crop)を導入するなど、自然をベースにした方法で土壌流出を3分の1程度に抑えることができると提言している。 プロセッコの生産者団体は、研究は客観的なデータに欠け、センセーショナルに扇動するものだとして、このレポートに対し不快感を示している。 近年の世界市場でのプロセッコの急増は、同地域に大きな経済効果をもたらしているが、一方で環境保全の問題が提起され、必ずしもバラ色とばかりではないようだ。 (論文) Drinking earth for wine. Estimation of soil erosion in the Prosecco DOCG area (NE Italy), toward a soil footprint of bottled sparkling wine production
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