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コート・デュ・ローヌ、ロゼと白の比率を上昇へー需要に対応 【フランス】 2019年5月3日


フランス・コート・デュ・ローヌ(Cote du Rhône)は、赤ワインの銘醸地として知られ、イメージされている。しかしこのところ、従来の圧倒的な赤ワイン比率から、よりロゼと白ワインにシフトさせようとする動きが見られる。

世界全体で見ると白ワインと赤ワインの比率は1:2程度だが、コート・デュ・ローヌでは1:10といわれ、赤が圧倒的に優位だ。しかし近年の世界レベルでのロゼワインへの需要増大などをにらみ、ロゼと白の比率をより高めようとする動きとなっている。

2018年は、コート・デュ・ローヌでは赤ワインの生産が80パーセント、白ワイン6パーセント、ロゼワイン14パーセントだった。現在のこの比率を近い将来、赤60パーセント、白15パーセント、ロゼ25パーセントにするというのが、現実的な目標だとInter Rhône(インターローヌ)の副会長は語っている。

白ワイン比率の上昇にはぶどう品種を植え替えなければならず、この転換にはやや時間がかかると思われるが、ロゼワインの比率上昇は2~3年程度で起こるかもしれないと語る。

ローヌの大多数の地域では、ワインをロゼと白に転換してもAOCのステータスが変わることはないと見られるが、例えばGigondas (ジゴンダス)では、現在99パーセントが赤で1パーセントがロゼとなっており、白のAOCステータスを申請している。

コート・デュ・ローヌでは7~8年前から白ぶどう品種への植え替え大転換キャンペーンを行っており、現在その成果が出つつあるとされる。

白ぶどう品種の導入にあたっては、地球温暖化が大きなインパクトを与えていると見られ、例えばローヌの白ぶどう品種として名高いViognier(ヴィオニエ)は、南部ローヌではうまく適合しなくなっていると言われる。

それは糖度が早い時期に急速に上がり、フレーバーが熟す前に収穫しなければならなくなるためで、それ故ぶどうの成熟期間が長いClairette(クレーレット)などに転換する必要が出てきている。

近年は伝統的なローヌの白ぶどう品種より温暖化に耐性があるとして、Vermentino(ヴェルメンティーノ)が栽培面積を増やしている。

ワイン生産の現場も、消費マーケットの動向を見据えて対応する時代となっているようだ。



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