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Home > ヴィオニエを絶滅から救ったコンドリューの救世主、92歳で死去 【フランス】 2017年5月26日 今では白ワイン品種として人気が高く、欠かすことのできないぶどう品種ヴィオニエ(Viognier)。しかし1980年代までは地球上にほんのわずかしか栽培されていない、ほとんど絶滅種だった。 その絶滅を救って、ヴィオニエの現在の世界的な広がりの礎を築いたフランスのワイン生産者・Georges Vernay(ジョルジュ・ヴェルネイ)氏が2017年5月亡くなった。92歳だった。 Georges Vernay氏は、フランス・コート・デュ・ローヌ(Cote du Rhone)、コンドリュー(Condrieu)のワイン生産者で、絶滅に瀕したViognier(ヴィオニエ)を保護し、その拡大に尽力し、現在のヴィオニエの世界的な隆盛を導いたとして、“コンドリューの教皇”と呼ばれている。 ヴィオニエは、1860年代にヨーロッパを襲ったフィロキセラの影響を大きく受け、特に第2次世界大戦の後は、ほとんど栽培されないぶどう品種となっていた。その理由は、ヴィオニエは急峻な傾斜地を好み、それ故栽培が大変で労働と畑の維持に過大な費用が掛かるためだったと言われる。 そのためヴィオニエは、コンドリューの地にわずか数ヘクタールで栽培されるだけとなり、その多くはVernayの畑だった。Vernayは、傑出したぶどう栽培家でありワイン醸造家で、ヴィオニエの高貴性を見抜き、栽培をあきらめなかった。 氏は、その生き残っているヴィオニエの拡大を図り、Pierre Perret、Alfred Gerin 、Edmond Duclauxらの協力も得て、徐々にヴィオニエの拡大を図った。今日ではヴィオニエはコンドリューでの栽培面積は184ヘクタールになっている。 1990年ごろ以降には、ヴィオニエはカリフォルニアやオーストラリアをはじめ、世界のワイン産地に拡大し、現代ではワインの主要なぶどう品種となっている。ヴィオニエは、わずか30数年前まで絶滅に瀕していたワインとは思えない隆盛を享受しているが、Georges Vernay氏の存在がなかったら、もしかすると現代のワイン市場はヴィオニエを認識していなかったかもしれない。 Georges Vernay氏の偉大な貢献に感謝し、心からご冥福を祈りたい。
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