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ワインを注ぎ終わるときの最後のひと垂れをなくすボトルを開発 【アメリカ】 2017年3月25日


ワインを注ぎ終わるときの最後のひと垂れに苛立つということはないだろうか。レストランなどでのワインのサービスでは、いつも白いトーションが用意され、その最後のひと垂れをふき取ってくれる。家庭でも、ボトルをつたって垂れるワインを布きんで拭いたりと、大事件ではないが、ひと手間がかかってしまう。

アメリカのBrandeis UniversityのDan Perlman博士は、その最後のひと垂れが起こらないワインボトルを開発した。博士は生物物理学者だが大のワイン愛好家で、これが起こるのを何とかしたいと思っていたという。

考案されたボトルは、ボトルの口の下に幅2mm、深さ1mmの溝を入れるというもの。これによってワインのドリップが防止される。

研究者らは詳しい観察で、ワインが注ぎ口からボトルの側面をつたうメカニズムを理解し、その口に切れ込みを入れることでそれが防止できることを発見した。これによってワインはボトルの側面をつたうことなくそのままグラスに落ち、液垂れは起こらない。

今のところPerlman博士の発明したボトルに名前は付けられていない。このボトルを採用する企業が現れるかもしれないが、多少のコストアップを受け入れなければならないかもしれない。

ワインの最後のひと垂れは、大問題というわけではないが、これが解消されると布きんやアルミの薄い注ぎ口をつける必要がなくなり、手間いらずで精神衛生上良い。小さなことだが、実は大きな改良となるかもしれない。

ひとたびこれがマーケティングツールとして使われてアピールされれば、乗り遅れまいとしてこのドリップフリーのボトルの採用の動きが広がるかもしれない。



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