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サンテミリオン、偽造防止のQRコード実装へ 【フランス】 2015年3月12日


世界のワイン界には、ワインの偽造・偽装は大きな問題として横たわっている。フランスの銘醸地サンテミリオン(Saint-Émilion)では、地域で生産されるワインに対して、簡便で効果的なワイン偽造防止策の導入が検討されている。

その技術は、1本1本のワインボトルに個別のQRコードが添付され、それをスキャンすることによって、そのボトルの正真性を確認できるというもの。QRコードはサンテミリオンワイン委員会のページと連動していて、そのワインの正真性が確認できる。

 

もしスキャンされたQRコードがマッチしなかった場合は、そのワインは偽造ワインと言うことになり、その偽ワインがいつどこでスキャンされたのかが分かる仕組みになっている。またその位置情報は、GPSによりピンポイントで把握できるという。

ワイン生産者には、ボトルがいつどこでスキャンされたかがメールで送信され、これはこのシステムの最も重要な機能のひとつだと委員会は指摘している。QRコードは、ボトルの裏部分やボトルネックなどに添付されるが、それをはがしたり、改ざんすることはできないという。

このシステムはドイツのTesa Scribos社が開発した技術で、現在はまだサンテミリオンの5つのシャトーが導入を決めているだけだが、サンテミリオンワイン委員会では、2-3年以内にサンテミリオン・グランクリュのすべてのシャトーが採用することを期待していると語っている。そうなると世界中で年間販売される2000万本のサンテミリオンワインが、QRコードを実装することになる。

近年はワイン偽造と言えば中国というイメージが強いが、この問題は中国がクローズアップされる前からの大きな問題だ。現状、実はワインの偽造防止システムの導入に最も熱心なのは中国の消費者だと言われ、中国では欧米よりスマートフォンの活用率が高く、スキャナーアプリの導入も進んでいることから、より効果が発揮されるのではないかと期待されている。

偽造ワインを駆逐することは、ワイン消費者・ワイン生産者の双方にとって極めて重要なことで、導入とその成果が期待される。


 WORLD FINE WINESでは、2014年10月発行の『ニュースレター』で、『再びワインの偽造問題を取り上げる』と題してワインの偽造問題を特集しています。

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