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フランス人の7割がワインのことを良く知らないと回答 【フランス】 2014年9月8日


ワインといえばフランス。ワインはフランスの文化であり、フランス人なら誰でもワインのことを良く知っている、と世界からも思われている。事実フランスは、ワインを公式にフランスの『文化と美食』として引き継ぐべき遺産として今年2014年に法制化している。

しかしフランスのワイン誌Terre des Vinsの依頼で調査を行ったViaVoiceによると、71パーセントのフランス人が、彼らの国民酒であるワインのことを良く知らないと答えている。またその内の43パーセントは、ワインのことを全く知らないと答えている。

必要最低限のことは知っていると答えたのは26パーセントで、とてもよく知っていると答えたのはわずか3パーセントだった。

調査に当たったViaVoiceは、ワインの知識の度合いをソーシャルグループの観点からも見ていて、ホワイトカラー層の方がブルーカラー層よりはるかにワインに対する知識があったとしている。

この結果は、現在でもフランス社会ではワインの知識とたしなみを持っているかがエリートである証しで、高級ワインを買えない大勢の人たちとは違うという意識が存在することを示している、とViaVoiceは見ている。

Terre de Vinの責任者は、一般的なフランス人は、ワインの世界は複雑だと思っている。それは、味の違いが五里霧中で、使われる言語も良くわからず、ワインについて何かを言うなどということは怖くてできないと思っているからだと述べている。

同誌は、我々の仕事はそうした人たちに、ワインはそうではなく、実はとても簡単だということをわかってもらうことだと話している。

また同時に、調査した1015人の成人の51パーセントが、若者たちはワインのことをテースティングを通してよく知るべきだと答えていることに驚きを示している。これは、近年の若年層の酒のがぶ飲み現象の社会問題化を反映しているようだ。


 【コメント】

自分の国の酒のことを良く知らないというのは、何もフランスに限ったことではないような気がします。日本酒は日本固有の飲み物ですが、日本人で日本酒のことを良く知っていると答える人はどれくらいいるでしょうか。

純米酒や本醸造酒・吟醸酒などという日本酒の造りを名乗る酒を『特定名称酒』と言いますが、こうした日本酒は全体の15パーセントにすぎません。

小難しい知識より、いろいろ飲んでみることによって、日本酒の素晴らしさがわかっていけば、日本酒の消費も回復していくのではないかと思います。

ワインがそうであるように、日本酒の素晴らしさを評価するのは、もはや日本人ではなく、海外の人たちなのかもしれません。

(伊藤嘉浩)




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