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World Wine Trade Group、ワインの国際的な規制指針に同意  2014年9月3日


ワールドワイントレードグループ(World Wine Trade Group:WWTG)は、2014年8月25‐26日にグルジアのトビリシ(Tbilisi)で開かれた年次総会で、"Statement on Analytical Methodology and Regulatory Limits"(ワイン貿易におけるワイン分析方法と規制に関する声明)を採択、承認した。

ワインは世界的な貿易商品で、世界各国で輸出・輸入が行われる。その際に、不必要な検疫がかけられたり、煩雑で非効率な書類提出を求められるなど、またそうした手順を何度も繰り返さなくてはならないなど、世界各国でワインに関する貿易障壁が存在している。

結果としてワイナリーのコスト負担を増大させ、市場アクセスを妨げているという批判が、ワインの輸出国側からかねてより強くあった。

World Wine Trade Group(WWTG)は、参加各国の政府と貿易団体によって構成される組織で、ワインの世界貿易の円滑化をお互いの共通課題として進めている。現在の加盟国は、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、チリ、グルジア、ニュージーランド、南アフリカ、アメリカ。今回の総会には、ブラジル、中国、モルドバがオブザーバーとして参加した。

採択された11の指針の中で最初に掲げられたのは、『世界各国政府は、ワイン輸入の際の不必要な分析を課さないで、ワインの安全性のリスク管理をベースとした規制を確立すべき』というもの。

WWTGは不必要なワイン貿易規制として、
(1) ぶどうに使用される農薬の残存基準が、すでにその農薬の原料段階で効果的にコントロールされていることが示されている時
(2) ワイン中に毒性を持った微生物の存在を示すとする基準(実際にはワイン中で毒性を示す微生物は繁殖しない)
(3) これまで世界で造られたことのない大量の量的基準の設定
(4) 規制に抵触していないワインに関する高価な分析確認の要求

を挙げている。

なお、この問題はすでにAPECの小委員会のひとつ、ワイン規制フォーラム(APEC Wine Regulatory Forum)で改善すべき非関税障壁として取り上げられている。(【関連ページ】参照)

WWTG加盟国が世界のワイン貿易に占めるシェアは、2013年で29パーセント、同じくワインの世界輸出でも29パーセントを占めている。



【関連ページ】

2014年のAPEC、域内のワインの非関税障壁撤廃を目指す  2014年2月7日

オーストラリア、中国の不可解なワイン検疫に困惑 【オーストラリア・中国】 2014年5月12日』
TPP交渉、ワインの輸入関税をゼロにする代わりに日本酒の関税をゼロにー政府意向 【日本】 2013年10月17日』
環太平洋ワイン関係18か国が、域内のワイン貿易と関連項目について政府間協議 【アメリカ】 2011年9月26日』
日豪EPA締結でワイン関税はどうなる 【日本・オーストラリア】 2014年4月8日』




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