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ミシェル・ロラン、ボルドーのプリムール買いは“ゲーム” 【フランス】 2013年6月26日


世界的なワイン醸造コンサルタントとして知られるMichel Rolland(ミシェル・ロラン)は、ボルドーワインのプリムール(primeur)のテースティングプロセスと、その結果出される批評家によるワインの点数評価は、消費者にとってはリスキーなゲームだと指摘した。

ロラン氏は、消費者にはボトルに詰まってリリースされたワインがワインであり、それ以前のワイナリーの樽の中で、この先どういうワインになるのか不確定なワインをその時点で注文するというのは、消費者にとっては勝つか負けるかのゲームだと語った。

またロラン氏は、プリムールのテースティングをしてワインを評価しているワインプロフェショナルの99パーセントはそのテースティング能力がなく、間違った評価をしていると痛烈にあざけりを込めて批判した。

同氏は、ワインの評価スコアなど大して重要ではないと言い、その証拠に世界の名だたるワイン批評家のスコアは横並びで、世間もせいぜい1級から3級格付けくらいのワインにしかどのみち関心がないとも述べている。

プリムール売り(en primeur)のサンプルテースティングについては、瓶詰め前のバレルテースティングであるため、どういうバレルのワインがテースティングに供されるのかは、テースティングする側にはわからない。

ワイナリー側も誰がテースティングするかによって、バレルのサンプルを変えているところもあると認めている。また、バレルのテースティングに供されるのはフリーラン(free run)のワインで、プレスワインが供されることはないとされる。

しかし実際にボトリングされて市場に出るワインには、最終的なリリースワインの決定の際に、プレスワインがある程度加えられる。そうなると、プリムール売りの時期にテースティングして評価したワインと、実際にリリースされたワインはかなり違う個性を持ったワインとなり得る、とあるボルドーの著名シャトーは語っている。

ロラン氏は、Robert Parker(ロバート・パーカー)氏にはバレルテースティングの段階で最終のリリースワインの品質を見通す力があり、リリースされたワインの評価ができると言っている。

しかし、バレルテースティングの段階で何点をつけたとしても、最終商品としてワインがリリースされるまで、本当のことは誰にもわからないと語っている。


 【コメント】

ミシェル・ロラン氏の指摘は、かなり辛らつではありますが、ボルドーのプリムール売りに関して、マーケットやマーケティング側からのワインの見方がいかにも浅いと指摘しているように見えます。

ミシェル・ロランは、2005年に封切られた『モンドヴィーノ(Mondovino)』というドキュメンタリー フィルムで、ロバート・パーカーとコンビのように描かれ、世界のワイン界にロバート・パーカーの陰にミシェル・ロランあり、という印象を与えました。

ミシェル・ロランやロバート・パーカーに対する評価は、それぞれの持つワインに対するスタンスによって、世界でも議論のあるところです。

私個人のミシェル・ロランの印象は、2010年7月7日発行のニュースレター『ミシェル=ロランの印象』で述べています。バックナンバーをご希望の際はお申し付けください。

『ニュースレターのお申込み』はこちらからどうぞ。

(伊藤嘉浩)




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