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ロバート=パーカー氏、アジアに拠点を移行 【アメリカ】 2012年12月11日


世界のワイン界で最も影響力のある一人と言われるロバート=パーカー(Robert Parker)氏の動向が、世界の主要メディアで一斉に報じられている。

パーカー氏は、The Wine Advocate(ワイン アドヴォケイト)というワイン誌を35年にわたり発行していて、一部では氏の言動がワイン消費者から生産者まで影響を与えるとすら言われてきた。

パーカー氏はこれまで、アメリカのメリーランドに本拠を置き活動してきたが、報道によると、シンガポールにその拠点を移すという。それに伴い、Wine Advocate誌のチーフエディターを退くとされる。

アジアへの拠点移行は、拡大するアジアのワイン市場を見据えてのことだとされるが、パーカー氏の事業拡大に向けての新たな投資家の存在がそれを後押ししているとされる。

今後、ワイン アドヴォケイト誌はシンガポールから発行されることになり、これまで拒否し続けてきた広告掲載も始まるとみられる。ただし当面は、ワイン関連の広告は掲載しないとしているようだ。

アドヴォケイト誌は、現在50,000部の発行部数があるが、その80パーセントはアメリカ人の購読だという。ロバート=パーカーの名前は世界のワイン界では確かにビッグネームで、信奉する人も多い半面、アンチ・ロバート=パーカー派も多い。

日本においては、ロバート=パーカーという名前の露出は限定的で、その動向が日本のワイン界を騒がすということは、今のところあまりないようだ。しかし世界では、主要メディアが一斉に取り上げるということになって、その対比は興味深い。

メリーランドの本社機能は残すとしながら、主な本社機能はシンガポールに移ることになるようだ。パーカー氏は、今後もThe Wine Advocate(TWA)のCEOおよびロバート=パーカー ブランドのオーナーであり続けるとされる。



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