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Home > 世界のワインはアジアをめざす 【香港】 2012年6月3日 2年に一度開催されるVinexpo Asia-Pacifc 2012が、5月29日〜31日まで香港で開かれました。今回のVinexpo Asia-Pacifcの印象をまとめてみたいと思います。 前回は、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカからの出展はほとんどありませんでしたが、今回はそれぞれ多数の出展があり、ほぼ世界の主要なワイン生産国からの出展が出そろいました。 Vinexpoですからやはりフランス、特にボルドーからの出展が多いのは当然と言えるでしょう。しかし今回は、前回の大手ネゴシャン中心の出展に替わって、個別の生産者の出展が増えたのが目を引きました。 来場者を見ると、やはり圧倒的に多いのは香港と中国本土からの訪問です。出展者も、何と言っても中国進出をメインに据えてやってきていますから、双方にとっての恰好の出会いの場となっているのは間違いありません。 中国からの来場が多いとはいえ、来場者はアジア全域から訪れていて、日本を含め、シンガポール・マレーシア・ベトナム・韓国・インドネシアなど、アジア全域がワインに強い関心を向けている印象を受けました。 考えてみると、このワインフェアは生産者はほぼすべてアジア以外、来場者はすべてアジアということになっていて、販売側と購入側の地域がはっきり分かれるという、他の消費財では見られないユニークな構図となっています。 世界のワイン生産者にとって、アジアというのはこれからの巨大なポテンシャルを抱える魅力的な市場に映っています。特に中国は急成長を続けていますから、いやがうえにも熱が入るのは当然と言えましょう。 今回興味深かったのは、中国本土からの来場者の関心が、ボルドー以外のワインにも向きつつあるということでした。もちろん今も、中国ではワインといえば圧倒的にボルドーワインだということですが、彼らはニューワールドのワインを含め、どの生産地域のワインにも旺盛な好奇心を示しているようでした。 中国では過半数はやはりフランスワインだということですが、2番手グループはオーストラリア、チリワインとなっていて、最近になってイタリアワインにも食指が伸びていると多くの中国からの来訪者が指摘していました。 中国からの来場者はまだあまりワインのことがわからないようだ、と出展者の多くが指摘するように、今のところ確かにそうだと思いますが、しかし熱心に学ぼうという姿勢も見られます。会場には、30人規模程度のミニワインセミナーができる場所がいくつかの国から提供されていて、1日何度も開かれるミニセミナーは、いつも中国からの来訪者でいっぱいでした。 今はただワインという洋式のファッション性で、何が何だかわからないままワインを飲んでいる中国の消費者も、近い将来、ワインを味わうということをしだす時が来るのだろうと思います。 このことは中国に限らず、ほかのアジアの国にも同様に言えるのではないかと思います。アジアの国々の人々にとって、ワインは西洋でつくられていますから高価です。しかし彼らも経済成長をしていますし、ワインを飲むという環境が出来つつあるようです。 Vinexpo Asia-Pacifcの会場は、それこそ世界各国の人が一堂に会する、さながらミニオリンピックといった様相です。日本語もそこここから聞こえていましたので、多数のワイン関係者が日本からも来場していたと思います。商談が成立して、更に優れたワインが日本市場に提供されると良いと思います。 (伊藤嘉浩)
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