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Home > EU、オーガニックワインのルールを定義・発効 【EU】 2012年2月14日 EU委員会(European Commission)は、EU域内で生産されるオーガニックワインの基準を初めて定め、その基準を満たしたワインについては“organic wine”のラベル表示を認めることになった。 EU内のワインについてのオーガニックの認証・表示については、長く検討されてきたが、なかなか統一した基準が示せなかった。しかし今回Standing Committee on Organic Farming (SCOF)の中で合意され、発効する。 EUでは2004年にOrganic Action Planを発効して、農産物全般に対してオーガニックの基準を示した。ワインに関しては、ぶどう栽培についてはそれが適用されるが、それを原料に醸造されたワインに関しては、醸造のプロセスのテクニカルな複雑な問題が多数あり、統一的な基準を示すことができなかった。 それゆえEU域内ではこれまで、ワインについては“organic wine”という表示は認められなかった。(その代わりに"wine made from organic grapes"という表示が使われてきた。)
EU域内のワインに“organic wine”が認められるのは2012年の収穫のワインからとなる。また認証が認められ“organic wine”を表示するワインには、必ずEU委員会認証のロゴマークを同時に表示しなければならない。 近年オーガニックな農産物への関心は世界的傾向としてあり、ワインに関しても消費者の関心は高まりつつあるようだ。すでにアメリカ、オーストラリア、チリ、南アフリカなどではオーガニックワインについての定義を行っており、今回のEUでの定義発効は、消費者への情報の透明性の確保とともに、EUワインの国際競争力の強化を視野に入れている。 ワインの醸造において、何を持ってオーガニックとするかについては議論百出のところだ。現代ではワインの醸造は非常にテクニカルになっていて、それぞれの醸造過程でさまざまな手法が使われる。 特にオーガニックワインについてのマーケットの大きな関心事の一つに、二酸化イオウの使用がある。今回のEUの規制では、オーガニックワインの認証では、二酸化イオウの使用上限を従来の基準に比べて30−50mg/l少なくしなければならないと定めている。 30−50mg/lと幅があるのは、ワインのタイプによって二酸化イオウの使用上限が違うためで、具体的には赤ワインでは上限100mg/l(従来は150mg/l)、白とロゼについては150mg/l(従来は200mg/l)と規制している。ただし残糖が2g/lを超える白・ロゼワインについては、さらに上限を30mg/l引き上げるとしている。 そのほかオーガニックワインと認められるためのワインの醸造に関しては、醸造方法、使用許可物質、使用量などがかなり細かく設定されている。ちなみに今回のEUのオーガニックワイン規制ではソルビン酸(sorbic acid 注:アスコルビン酸ascorbic acidではない)とイオウ化合物の除去に使われる物質の使用は禁じられた。 New EU rules for 'Organic Wine' agreed, EU Commission EUのオーガニック農産物については、 European Commission Agriculture and Rural Development Organic Farming 更にEUでのオーガニックワイン醸造の規制の指針については、 subset of oenological practices and substances for organic wines defined in the Wine Common Market Organisation (CMO) regulation 606/2009, EU Commission
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