日本のワイン流通システムが、成長を阻害

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日本のワイン流通システムが、成長を阻害―Vinexpoが懸念表明　2010年2月4日

Vinexpo CEO、 Robert Beyは、急成長するワインのアジア市場に期待を寄せる中で、日本にも大きな成長の期待を見せているが、日本のワイン流通システムはうまく機能しておらず、成長の阻害要因であるとの見方を示した。

同氏は、日本の主要なワインディストリビューターの動きを注視する必要があるとし、彼らの市場でのリーダーシップに期待している。

世界のワイン界がアジア市場にかける期待は大きく、とりわけ中国には世界各国から熱い視線が注がれている。

International Wine and Spirits Record (IWSR)の予想によれば、2009年から2013年で、アジアのワイン消費は25パーセント増加するとしている。また、2004年から2013年の10年間でのワインの数量増加は、アジア地域で8,600万ケースを見込んでおり、この数字は、同じ期間に増加するであろう北米の8,500万ケースを上回ると予想している。

特に香港は、アジアへの入口としてさらに重要になると見られていて、ワインオークション市場でも香港が一気に世界最重要のワインオークションマーケットとなってきている。

WORLD FINE WINESでは、一貫して日本のワインマーケットの潜在的な大きさを指摘しているが、消費者の大きな期待がありながら、ワイン業界さらに言えば流通業界がそれに対応できていない現状がある。

日本の流通関係者は、今一度その改善策を検討されてみてはいかがだろうか。

なお、今年2010年5月25日から27日には、香港でVinexpo Asia-Pacificが開催される。

【関連ページ】

『2010年のワイン界の展望　　2010年1月5日』

『香港、アジアのワインハブとして着実に成長　【香港】　2009年12月15日』
『香港、ワインの関税ゼロを継続へ　【香港】　2008年4月29日』
『マカオ、ワインの酒税をゼロに　【中国】　2008年9月4日』
『シャトーラフィット、中国でワイン生産へ　【中国・フランス】　2009年3月31日』
『中国のワイン生産が急拡大中　【中国】　2007年8月4日』
『世界の一人当たりのワイン消費量、最低に　2009年6月5日』

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