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マカオ、ワインの酒税をゼロに 【中国】 2008年9月4日


マカオは、ワインにかけられていた15パーセントの酒税を撤廃した。またビールにかけられていた10パーセントの酒税も、同時に廃止した。これにより現地でのワインの小売価格は大幅に下がることになる。

香港と並んで中国の特別行政区であるマカオは、いまやラスベガスをしのぐ世界最大のカジノ基地となっており、世界でも指折りの裕福な町となっている。現在も超高級ホテルやカジノ、豪華なリゾートが建設ラッシュの状態にある。

世界各国からの訪問者に加え、中国の富裕層がマカオを訪れそこでの消費は目を見張るものがあるといわれる。ワインもそのひとつで、世界各地の高級ワインが大量に消費されているという。

今回のワインの酒税廃止は、ワインの価格を下げることにより、訪問者のマカオでの消費全体の上昇を図ろうとする『損して得とれ』の戦略が見てとれる。

香港では2008年2月ワインの輸入にかかる関税を撤廃し、アジアにおけるワイン流通のハブを目指している。マカオがワインの国内酒税を廃止したことで、香港で関税ゼロで輸入されたワインが、マカオではさらに酒税ゼロで売られるということになる。

なおマカオでは、アルコール度数30パーセント以上の酒類には引き続き10パーセントの酒税が課税される。



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