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Home > フランス公共放送の番組内容に、ワイン界が憤慨 【フランス】 2009年10月17日 先ごろフランスの公共放送フランス2(ドゥー)(日本のNHKに相当)によって放映されたワインに関する番組について、フランスのワイン界は、ワインに大きな誤解を与える内容だとして激怒している。 番組が取り上げた内容で、ぶどう園で散布される農薬は、病気を引き起こす可能性があり、また、ワインの発酵に際して使われる培養酵母や、ぶどう果汁に添加される糖(補糖)は、自然なことではないとレポートした。 『ワイン、これは今でも自然な産物と言えるか』と題された番組は、公共放送であるフランス2を通じて数百万人が視聴したと見られる。 これに対してフランスのワイン界は、この番組は、ワインについて全く無知な人達によって作られ、ワインのことをよく知らない善良な消費者を恐がらせ、ミスリードする内容だと憤慨している。 ワイン専門家らは、農薬の使用に関して、たしかに15年前までは、過剰な使用があったが、今では減農薬化が進み、昔のようなことはないと反論している。 番組の中で、シャンパーニュのBollingerのGhislain de Montgolfierは、ワインの中にごく微量な農薬成分が検出される可能性があることを認めたうえで、よほど大量にワイン祖飲んだときには健康被害が発生するかもしれないと語り、だからひとりで1日150本以上のシャンパンは飲まないほうが良いと忠告している。 さらに、培養酵母の添加についても、視聴者には化学物質の添加と受け止められる可能性があったり、補糖についても充分な理解が得られない危険性があると、フランスワイン界は番組の内容に猛反発している。 Source:Wine industry outraged over France 2 programme, Decanter 【コメント】 フランス2が取り上げた内容は、実は現代のワインに対する根源的な問いかけを含んでいるのではないかと思います。 ワイン生産者の間でも、上記に取りあげられた事柄は、必ずしも意見の一致を見ているわけではなく、議論が交わされる場面です。 ただしそれは、ワインに関してきちんとした理解を前提とした議論で、それぞれがどういう前提を持つかによってスタンスが変わりうる部分です。 おそらく今回の番組内容に対してフランスワイン界が憤慨したというのは、そうしたワインの深い部分の考察や前提なしに、表面的な取り上げ方で白か黒かをセンセーショナルに報道し、消費者に必要とされる判断材料を充分に提供しないで、ミスリードしているというところにあるのではないかと思います。 私は、ぶどう栽培とワイン醸造に関わる者として、またマーケットの一員としても、いつもこの点は非常に重要な部分だと考えています。 メディアが単発的に発信する情報は、とかく通り一遍の表面的なものになりがちで、物事の本質に迫って報道されるということは多くないように思います。この本質部分の消費者への正しい伝播こそが、ワインマーケットにおられるワインプロフェショナルの皆様が担われる、非常に大きな仕事のように思います。 ワールドファインワインズでは、この番組が取り上げたそれぞれのテーマに関して考察しておりますので、下記に掲載しますページで是非ご覧ください。 〈伊藤嘉浩〉
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