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遅々として進まぬEUワイン大改革―立ちはだかる3つの大きな壁 【EU】 2007年11月8日


EUにとって最も大きな農業問題であるワイン部門の大改革が遅々として進まない。ワールドファインワインズではこの問題を2005年よりその推移をお伝えしているが、2008年を迎えようとする今現在、その進捗状況は亀の歩みより遅いようだ。

この問題は加盟各国の利害が真っ向からぶつかるため難航は必至と見られていたが、なかでも次の3点が大きな問題として認識されている。

  • 低品質なぶどう畑200,000ヘクタールの閉鎖(当初案は400,000ヘクタールだった)
  • ワイン醸造時の補糖の禁止
  • 新規ぶどう園開設の凍結

EUワイン大改革については、過去の記事を参照されたいが、ここへ来て急速に大きくなってきたのが補糖の禁止問題だ。この案件についてはヨーロッパ北部に位置するドイツなどの加盟国(フランスを含む)が反対を表明しており、最も解決困難な事案のひとつとなってきた。

また新規ぶどう園の開設については少なくとも2013年までは一切認めないとしており、ワインが産業として有望視される国や地域から反対論があがっている。

EU委員会は、ぶどう畑の閉鎖・他の作物などへの転換補償金として2007−2008年度の単年の予算として5億1千万ユーロ(およそ870億円)を2007年11月加盟各国に割り振った。

EUワイン大改革の背景は、世界市場でヨーロッパワインがニューワールドワインにとって替わられているなかで、毎年生産量の15パーセントが売り先のない余剰ワインとなっている。それに対し年間日本円で200億円にのぼる巨額をその余剰ワインの買い取りのために投じているという現状の負の連鎖を改革し、品質でニューワールドワインに負けないワイン造りをするためにワイン醸造プロセスに踏み込んだ改革をしようというもの。

2007―2008年の財政年度で支出される5億1千万ユーロも16か国中フランス・スペイン・イタリアの3カ国で75パーセントを占め、この3カ国とりわけフランスが問題解決の鍵を握っているのは間違いない。


【追記】

EUのワイン大改革は、2年にわたる関係各国の激しいやりとりの末、2007年12月19日、当初の改革案からは大幅に後退して合意を見た。

合意の骨子は、『EUのワイン改革、大幅な妥協の末、合意 【EU】 2007年12月24日』を参照されたい。


【関連ページ】





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